マガジンワールド


From Editors No. 1889 フロム エディターズ

THIS WEEK’S ISSUE

東京の面白さを存分に味わえてますか?

新しいものも古いものも、おしゃれなものもキッチュなものも、高級なものもチープなものも、何でも揃ってしかも違和感ないのが東京のフトコロの深いとこ。今週の「東京特集」では、食も暮らしもエンタメも、振り幅大きく、とにかく「行って損はない」「食べて損はない」「見て損はない」ものばかり揃えました。
この一冊があれば、行列必至のパンケーキに早起きして一番乗り、イケメンヨギーに身も心も癒されたあとは老舗のお蕎麦屋さんで腹ごしらえ、午後は美術館でアートに触れてカフェで一服、夜は熟成肉を頬張ってから寄席でまったりひと笑い、ロボットレストラン→ラムバー→スナックと夜遊びクルージングに繰り出し、帰りが夜中になってもプライバシー重視のシェアハウスだから安心…なんて、夢の生活だって送れます!(無茶?)
頭のてっぺんからしっぽの先まであんこが詰まった鯛焼きの如く、とにかく情報ギチギチにてんこ盛り。立ち読みは不可能です!(M)


COVER STORY

「降車ボタンを押すのも好き」。岡田さん、バス好きなんですって。

大河ドラマ『軍師官兵衛』も好スタートを切った岡田准一さんが今週の表紙です。ananでは昨年10月まで9年間の長きにわたってエッセイ「EXPOSURE」を連載していただいた、非常にご縁の深い方。この連載エッセイがいよいよ書籍化、1月15日に発売されますが、この中に「大阪にいた頃も東京のイメージは計り知れない魔都だった」という一節があります。今回の東京特集に合わせて、このあたりの意図をより深く、また、すでに人生の半分以上を過ごしてきた東京に対する現在の思いなど、じっくりと語っていただきました。
撮影は、東京のシンボル=東京タワーをバックに夜景で。カメラマンと探しまくったベストなポジションに岡田さんをお連れしたら「懐かしい!」の一言。聞けば以前『学校へ行こう!』のロケでよく訪れていた場所なんだとか。そんな思い出の地で、真冬の凍てつくような空気の中、物静かに佇む岡田さん…。誌面からもダダ漏れている色気を存分に味わってください。(Y)


From Editors
編集部リレー日誌

悩んだら、とりあえず。スナックに行け。

前々からスナック通いはしていて、今回「夜遊び」ページを担当するにあたって「スナック」は外せないと思ってはみたものの、果たしてanan読者にスナックを勧めていいものか、なんて自問自答しながら浅草の街をあるいていたある日の夕方、その出会いはありました。ガラス張りでわりと入りやすい店構えなのに、「喫茶」とは名ばかり、昭和歌謡が漏れ聞こえ、オーセンティックな“スナック”の雰囲気で人を寄せつけない空気を放つ『喫茶 ベル』。恐る恐る覗くとL字型カウンターで中央に割烹着姿のママらしき人。私の視線に気づいた常連客に手招きされ意を決して店にはいりました。店内に貼られたママの若かりしき頃の艶やかな写真。聞けばママはその昔フランス座(ビートたけしや萩本欽一ゆかりのストリップ劇場)で舞台に立っていた看板ストリッパーだったとのこと。もともと青森出身のママの壮絶な上京物語(身売りのち結婚のち夫との死別のち…)を聞いて、女としての生き方を大いに勉強させてもらいながら、「こういう実体験をふまえた教えを授けてくれるオトナと触れ合える店こそ、読者に教えたい!」と突然、啓示のようなものが降り、自分が進むべき道を示してもらったような気になって取材を申し込むことに。ただ、取材を申し込んでからもジェームス三木似の強面マスター(のちにおちゃめなおじさんと判明)の面接があったり、無事承諾をもらってからも取材当日にママの親衛隊にも似た強烈個性の常連さんの謎かけやダジャレの応酬があったり、なんか情報量過多なこと、このうえなし! 人によってはこれを“ウザい”ととるかもしれないと一抹の不安がよぎったのも確か。でもね、どこか朝ドラ的(『あまちゃん』の『梨明日』的?)なぬくもりというかぬるま湯感が心地よいというか、なんかno reasonでイイんですよ、スナックってヤツは! 東京暮らしに乾きを感じたら、ぜひスナックの扉を開けてみてください。東京で店を続けていられるスナックには奥行き(いや物語?)があります。そしてママに思う存分(最低限のマナーを守って)甘えてみてください。ママはきっとあなたの味方だし、変なお客さんからも守ってくれるはず。ちなみに今回様々なスナックをまわって、ここでは語りきれないいろんなミラクルを経た上で選りすぐりのお店を誌面では紹介しています。あぁ、もっと語りたいっ! あぁ、今日もまたスナックに行きたくなっている!!(N)

『喫茶 ベル』の一角、ママの写真コーナー。ママの女性らしい所作にも要注目。
『喫茶 ベル』の一角、ママの写真コーナー。ママの女性らしい所作にも要注目。