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FOOD NEWS vol.16 犬養裕美子の今日、どこで何、食べる? 『山藤』の四万十川の鰻の土鍋ご飯

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.16
犬養裕美子の今日、どこで何、食べる?
『山藤』の四万十川の鰻の土鍋ご飯
四万十川の鰻の土鍋ご飯¥5,200。ご飯は2合、3~4名分。お米は岐阜県の「龍の瞳」。少し粒が大きく、味も香りもいい。鰻は四万十川の加持養鰻場から届く確かなもの。絶滅が危惧される鰻だが、高度な技術によって日本の鰻は守られている。
四万十川の鰻の土鍋ご飯¥5,200。ご飯は2合、3~4名分。お米は岐阜県の「龍の瞳」。少し粒が大きく、味も香りもいい。鰻は四万十川の加持養鰻場から届く確かなもの。絶滅が危惧される鰻だが、高度な技術によって日本の鰻は守られている。
 
土鍋の蓋を開けると同時に、ほわわんと湯気があがり、その中から香ばしく焼けた鰻と、タレに染まったご飯が現れる。それを杓文字でワシワシと混ぜて、茶わんに盛って頂く。『山藤』の鰻の土鍋ご飯には、普通の鰻重にはない気楽さとダイナミックさがある。それは、お酒と料理をあれこれ楽しんだ後のメインディッシュのような存在だから。「待ってました!」と声をかけたくなるほど堂々と登場し、場を盛り上げてくれるからだ。もちろん、専門店の鰻重に文句を言うつもりはない。きっちり詰められたご飯に、ほどよくしみ込んだ甘じょっぱいタレ、その上に覆いかぶさっているかば焼き(関東なら蒸してから焼いた、ふわカリかば焼き、関西ならザクッと直火焼き)。これぞ鰻屋の仕事だ。ただ、焼き上がるまで1時間ばかりジッと待たなくてはいけない。その間にお酒をちびりちびり楽しむのが通らしいけど…。空腹で待つのはまるで苦行のよう! 『山藤』の鰻の土鍋ご飯も米から炊き、鰻も炭火で焼くので50分はかかる。でも、その前に楽しめる一品料理が山ほどあるのがうれしい。「有機野菜を味わう和食です。魚や肉も炭火焼きで楽しんでください」と梅田鉄哉料理長。ちなみに今年の土用の丑の日は7月29日。鰻だけじゃない欲張りな暑気払い。最後に抹茶のかき氷(隠し味が!)も忘れずに!

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。
 
1915_anan_food_shop山藤
東京都渋谷区広尾5-4-11 ベルナハイツA棟2F 
☎03・5795・2683
11:30~14:00LO、18:00~24:00(23:00LO) 
日曜休 鰻の土鍋ご飯の提供はディナーのみ。


写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子