マガジンワールド


FOOD NEWS vol.28 犬養裕美子の今日、どこで何、食べる? 『ごはんや PAROLE(パロル)』の家庭料理

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.28
犬養裕美子の今日、どこで何、食べる?
『ごはんや PAROLE(パロル)』の家庭料理
上から時計回りに、雲片肉¥900 おばんざい3点盛り¥1,200(写真は、かぶと春菊の酢の物、秋刀魚のハーブ焼き、根菜の揚げびたし) この日は、クリームチーズと柚子胡椒の“大人のポテトサラダ”¥800
上から時計回りに、雲片肉¥900 おばんざい3点盛り¥1,200(写真は、かぶと春菊の酢の物、秋刀魚のハーブ焼き、根菜の揚げびたし) この日は、クリームチーズと柚子胡椒の“大人のポテトサラダ”¥800
 
初めてお会いした時に、見事なシルバーヘアと豪快な笑顔をまじまじと見つめてしまった。

『ごはんや PAROLE』のオーナーであり料理人の桜井莞子さんは、70歳を越して、今年5月に青山にお店を出した。その行動力に驚くが、彼女の作る料理の味がちっとも古びていない。そこにも驚いた。そもそも、桜井さんが料理を仕事にしたのは1988年、当時日本では珍しいケータリングの会社を始めたことから。おしゃれでおいしい、それまでにないジャンルの料理で、国内外で評価を受け、広告撮影や商品企画もこなした。そして1994年に西麻布に『ごはんや PAROLE』をオープン。キャリア女性たちから圧倒的支持を受けた。

桜井さんの家庭料理は“デパートの大食堂”だ。ただし、とびきり上質で懐が深い。コロッケや煮込み、刺し身、サラダ、炊き合わせ。肉、魚、野菜がバランスよくなんでも揃う。それでいて昆布、カツオブシできちんとダシをとる。ポテトサラダも、カレー粉入れたり、アンチョビ風味にしたり。味はほぼ日替わり、という遊び心も忘れない。そしてここの器の美しさにも注目。黒田泰蔵氏の白磁が惜しげもなく使われている。これも桜井さんならではの“味”。私の永遠のあこがれ“家庭料理のプロ”がここにいる!

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。
 
ごはんや PAROLEごはんや PAROLE
東京都港区南青山2-22-14 フォンテ青山101
☎03・6434・5959 18:00~23:00(22:00LO) 土・日・祝日休
Twitterは@parole_aoyama


写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子