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FOOD NEWS vol.36 犬養裕美子の今日、どこで何、食べる? 『はらまさ』の黒トリュフごはん

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.36
犬養裕美子の今日、どこで何、食べる?
『はらまさ』の黒トリュフごはん
トリュフはヨーロッパ、オーストラリアなど手に入るところから。土鍋なのでお焦げもあり。通常¥10,000のコースに含まれるものが「ananで見た」と予約をすれば¥7,000のコースで楽しめる。
トリュフはヨーロッパ、オーストラリアなど手に入るところから。土鍋なのでお焦げもあり。通常¥10,000のコースに含まれるものが「ananで見た」と予約をすれば¥7,000のコースで楽しめる。
 
「あ〜ん」「う〜ん」。曙橋『はらまさ』のカウンターには毎晩、声にならないため息がもれる。それは宴も終盤に入り、炊き立ての土鍋の蓋が開かれる時。白いご飯の上に並べられた黒トリュフのスライスから実に蠱惑的な香りが広がるのだ。最初にツンとくるのは、ガス臭と言われる刺激臭だが、すぐに湿った土の匂い、そしてきのこ独特の香ばしさに変化する。フランス料理では〝黒いダイヤ〞とあがめられる高級素材が、日本料理にもこんなにも自然に取り入れられている。店主の原正太郎さんは大阪と東京の割烹で修業後、2年前に独立。カニ味噌の茶わん蒸し、小ぶりのすき焼き(コースに含まれた肉は2枚)など印象に残る料理が常連客を集めている。中でも黒トリュフごはんは一度食べると〝夢にまで出て来る〞と評判。「米をカツオと昆布のダシ、塩で炊いて、あがったところに醤油を数滴まわしかけます。それから黒トリュフを削って蒸らし、十分に香りが出たところでお出しします」。黒トリュフと醤油を合わせるとはすばらしい発見。ちなみに私は2杯目に卵黄を落として、濃厚卵かけトリュフごはんにします! フランスではトリュフには媚薬的効能があると言われるけど、この香りにはご飯もすすむ。みなさま、食べ過ぎにご注意を! セクシー気分とオイシー満足は両立しないので。

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。
 
はらまさ
はらまさ
東京都新宿区片町2-2
☎03・6804・2846 03・5312・7307 18:00~24:00 不定休 コースは¥5,000~
写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子