マガジンワールド


FOOD NEWS vol.51 平野紗季子のMY STANDARD GOURMET 『ウミネコカレー』の2種盛りカレー

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.50
平野紗季子のMY STANDARD GOURMET
『ウミネコカレー』の2種盛りカレー
2種盛りカレー(写真はポークとチキン。サラダつき)¥1,200 アイスチャイ¥400 カレーの隣に、濃厚ドレッシングが美味しいサラダ。この味、エムズのドレッシングを意識したもので、それに気づいて感激するお客さんもいるとか。
2種盛りカレー(写真はポークとチキン。サラダつき)¥1,200 アイスチャイ¥400 カレーの隣に、濃厚ドレッシングが美味しいサラダ。この味、エムズのドレッシングを意識したもので、それに気づいて感激するお客さんもいるとか。
 

今年2月に西永福にオープンした『ウミネコカレー』。ウッドカウンターの伸びた小さなカレー屋で2種盛りカレーとサラダ、それからアイスチャイをぐいっと飲み干せば、ごきげんは最高潮で鼻歌でも歌いたくなる気分。店主の古里おさむさんがそんな幸せな店を始めた根底には、今はなき笹塚の名店『エムズカレー』を再現したいという思いがある。「本当にいい店だったんです。食べに行くっていうか、店主に会いに行ってた。僕は店主の楽しんで生きてる感じに憧れてたんです」。エムズの閉店をきっかけにカレーにのめりこんだ古里さん。『curry草枕』や『シバカリーワラ』など東京を代表するカレー屋さんで働き、インドの旅を重ねてうまいカレーを探し求めた。「僕のカレーは南インドのゴア州がベースになってます。トロッとしてスパイシー。でも近所のおばあちゃんでも食べられるような味にしたくて、辛すぎず、重すぎずです」。たくさんのこだわりが詰まったカレー、だけど古里さんはあえて多くを語らない。「頭でっかちな説明っていらないんじゃないかって。僕はカレーを食べる雰囲気がなにより大事だと思うから」。カレーのある風景。かぁ。「ブルースみたいなカレーが作れたらいいな」そんな素敵なことをさらりと言うウミネコ店主。これからこの店で一体どんな物語が生まれていくんだろう。

ひらの・さきこ 1991年生まれ。食ブロガー。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。
 
ウミネコカレーウミネコカレー

東京都杉並区永福3-55-3 
11:30~15:00、18:00~22:00 月・火曜休 
http://uminecocurry.tumblr.com/

写真・清水奈緒 取材、文・平野紗季子