マガジンワールド


FOOD NEWS vol.55 平野紗季子のMY STANDARD GOURMET 『香港贊記茶餐廳(ほんこんちゃんきちゃちゃんてん)』の香港的喫茶メニュー

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.55
平野紗季子のMY STANDARD GOURMET
『香港贊記茶餐廳(ほんこんちゃんきちゃちゃんてん)』の香港的喫茶メニュー
左から、卵焼きがポイントの“火腿雞蛋三文治”(ハムタマゴサンド)¥350 自家製カヤジャムをたっぷり塗った“介央多士”(カヤトースト)¥220 “奶茶”(ナイチャー)¥280“菠蘿包”(ポーロウパオ)バターつき¥220 たっぷりのレモンを潰しながら飲む“檸檬可楽”(レモンコーラ)¥330 とにかく気になるものは色々頼んでみるのが楽しい。安いしね。
左から、卵焼きがポイントの“火腿雞蛋三文治”(ハムタマゴサンド)¥350 自家製カヤジャムをたっぷり塗った“介央多士”(カヤトースト)¥220 “奶茶”(ナイチャー)¥280“菠蘿包”(ポーロウパオ)バターつき¥220 たっぷりのレモンを潰しながら飲む“檸檬可楽”(レモンコーラ)¥330 とにかく気になるものは色々頼んでみるのが楽しい。安いしね。
 

香港贊記茶餐廳! 読めない! ホンコンチャンキチャチャンテン! 読めても言えない! この難解で楽しい名前のカフェが飯田橋に誕生したのが今年3月のこと。香港ファンの間では「本場感があふれすぎている」と既に話題騒然の香港式喫茶です。まず日本語がほとんど通じません。メニューも見慣れないものばかりです。もうまるごと香港です。とにかく頼むべきは、茶餐廳に欠かせない定番ドリンク「奶茶(ナイチャー)」。濃く煮だした香り高い茶葉にコンデンスミルクを合わせた香港式のミルクティーです。これをちびちび飲みながら一緒にいただくスイーツは、自家製の「ポーロウパオ」がおすすめ。パイナップルパンとも言われる表面サクサクの甘いパンで、厚切りバターを挟んで食べる、甘じょっぱいやみつきおやつです。厨房では茶餐廳の何たるやを知り尽くした味の守り神でもある〝センセイ=先生〞(72歳)が中心になって、シンプルでおいしい香港喫茶フードを作っています。「パンにバター、トーストにジャム。本当にそれだけ。でもそれが文化に根付いた正しい味で、複雑にしないからこそのおいしさもあると思うんです」と、唯一の日本人、マネージャーの長島由浩さんは言います。「染まらないこと、媚びないことを大切に香港喫茶文化を伝えていきたいです」

ひらの・さきこ 1991年生まれ。食ブロガー。著書にエッセイ集『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。
 
香港贊記茶餐廳香港贊記茶餐廳

東京都千代田区飯田橋3-4-1
☎03・6261・3365  11:30~19:00 日曜休

写真・清水奈緒 取材、文・平野紗季子