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FOOD NEWS vol.56 犬養裕美子の今日、どこで何、食べる? 『BISTROT DE LA CITE(ビストロ・ド・ラ・シテ)』のサラダ・シテ

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.56
犬養裕美子の今日、どこで何、食べる?
『BISTROT DE LA CITE(ビストロ・ド・ラ・シテ)』のサラダ・シテ
キャラメリゼしたアンディーヴ、アメーラトマト、半熟卵、サーモンマリネ、豚舌のコンフィ、鶏ももと砂肝のテリーヌ、豚耳をソーセージ状に固めたものに中央はオーガニックのベビーリーフ。このボリュームで¥2,850!
キャラメリゼしたアンディーヴ、アメーラトマト、半熟卵、サーモンマリネ、豚舌のコンフィ、鶏ももと砂肝のテリーヌ、豚耳をソーセージ状に固めたものに中央はオーガニックのベビーリーフ。このボリュームで¥2,850!
 

1973年オープン、日本のビストロの草分けも今年で42年目。実は、この店は私のビストロデビュー店でもある。驚くのは30年前に初めて行った当時と現在で、店内の雰囲気はほとんど変わっていないこと。パリにもこれだけレトロなビストロは今や存在しない。ところが料理は決して古びないのがスゴイところ。その理由は、オーナーの関根進氏が自ら〝シテ〞の味を任せるシェフを選びだすから。そのポイントは?「1、好き、嫌いがないこと。2、様々な要望にも応えようとする柔軟性。3、声が大きいこと!」。今や料理の腕は誰もがなかなかのもの。一番大切なのはお客様においしい料理を出したいという強い気持ちなのだ。「その点、9代目江畑は非常に頼もしいよ」。今年2月から9代目シェフに就任した江畑雄一シェフは32歳。流行のモダンフレンチではなく、定番を基本に、自分の個性も出していきたいという。「このサラダだけは初代から変えていませんでした。ただ、江畑は温かい前菜も入れたい、と提案してきたので」。豚舌のコンフィ、キャラメリゼしたアンディーヴなどを入れたところ、常連からも大好評。この一皿でシテの歴史がわかるというスペシャリテ。江畑新シェフの仕事もしっかりと加わり、まさに看板メニュー。

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。
 
BISTROT DE LA CITEBISTROT DE LA CITE
東京都港区西麻布4-2-10
☎03・3406・5475 12:00~14:00LO、18:00~22:00LO 月曜休
昔から揃えているグランヴァンも潜んでいるワインもぜひ。
写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子