マガジンワールド

FOOD NEWS vol.86 chicoのお菓子な宝物。『アン グラン』のミニャルディーズ

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.86
chicoのお菓子な宝物
『アン グラン』のミニャルディーズ
生菓子から焼き菓子、コンフィズリーまで全40種ほど、迷うも幸せ。手土産にも気が利いています。左から、「メレンゲ フランボワーズ」¥330「フィロ ピスターシュ」¥380「モンブラン」「ペティヨン」「トゥ タン ショコラ」各¥470「サブレ オランジュ」¥420(すべて税込み)。
生菓子から焼き菓子、コンフィズリーまで全40種ほど、迷うも幸せ。手土産にも気が利いています。左から、「メレンゲ フランボワーズ」¥330「フィロ ピスターシュ」¥380「モンブラン」「ペティヨン」「トゥ タン ショコラ」各¥470「サブレ オランジュ」¥420(すべて税込み)。
 
あれもこれも、ちょっとずつ色々♡ 小さなお菓子、ミニャルディーズは、そんな浮気な女心を満たしてくれる。そもそもはフランス料理のシメの愉しみだけど、お持ち帰りできる専門店とは世界でも珍しい。「レストランデセールとパティスリーのガトー、その中間を目指してます」と、金井史章シェフ。それはつまり、繊細でフレッシュな驚きをテイクアウトできる、ということ。「ペティヨン」を口にすると、淡雪みたいなベルガモットムースの中から、アールグレイのクレームブリュレとベルガモットのコンフィチュールがとろり飛び出した。はじける香りの瑞々しいこと! 「小さい分くずれにくいからできるんです」。ギリギリの柔らかさが、この儚い喜びを叶えてくれる。「トゥ タン ショコラ」もしかりで、わずか4〜5㎝四方に満たない世界が、複雑でいて緻密なバランスで成り立っている。大切に食べても2口ほどの中に、艶めくグラサージュ、ガナッシュ、ムース、口どけよい生地に、クリスピーなクランブル、シャンティと、ショコラ尽くしのパーツが盛りだくさん。食感や味に濃淡をつけたさまざまなショコラが、ひと口の中でおり重なっていく、その味わいのふくよかさといったら! ほんの2口がきっと、忘れられない体験になる。

チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
 
UN GRAIN(アン グラン)
東京都港区南青山6-8-17 プルミエビル1F ☎03・5778・6161 11:00~19:00 水曜休(祝日は営業、翌木曜休)、1/1~3休


写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 文・chico