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FOOD NEWS vol. 102 chicoのお菓子な宝物。『タケノとおはぎ』のおはぎ

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.102
chicoのお菓子な宝物
『タケノとおはぎ』のおはぎ
定番のつぶ、こし各180円のほか、おはぎは日替わりで常時7種揃う。この日はカボチャ、ゴマとあんず、麻の実ときな粉各250円、ナッツ、ココナッツとレモンピール各280円。硬くなるので冷蔵庫に入れず、できたての幸せはぜひその日のうちに!
定番のつぶ、こし各180円のほか、おはぎは日替わりで常時7種揃う。この日はカボチャ、ゴマとあんず、麻の実ときな粉各250円、ナッツ、ココナッツとレモンピール各280円。硬くなるので冷蔵庫に入れず、できたての幸せはぜひその日のうちに!
 
小ぶりでまん丸。わっぱに身を寄せ合うおはぎの愛らしいこと! それに「ココナッツとレモンピール」あり、「ゴマとあんず」ありと、ひとクセあるフレーバーにもそそられる。老舗和菓子屋の若旦那が革新のお菓子を生み出したり、“wagashi”に目覚める外国人も出てきたり、和菓子がにわかに活気づくこの頃。『タケノとおはぎ』のアプローチもまた新しい。何しろ店主の小川寛貴さんはワインデリのオーナーシェフ。彼のデリでよく料理に使うドライフルーツやナッツは、おはぎにも難なく取り入れられている。ドライフルーツの旨みに満ちた甘酸っぱさやナッツの香ばしさは、白あんのまろみとよく合うし、おはぎなのにお酒のアテにもいい感じ!

しかしそもそもワインデリのシェフがなぜおはぎ? 「おばあちゃん(そう、タケノさんです)がずっと作ってくれてたんです。炊きたての餡がとにかくおいしくて!」。粒餡とこし餡は受け継いだおばあさんのレシピそのまま。大粒の北海道産とよみ大納言を毎晩銅なべでゆっくり炊き上げ、毎朝つく餅を一つ一つ包んでいく。すっきりと洗練された香りと甘みは、タケノおばあさんの品の良さがにじみ出るよう。おはぎの郷愁と知られざるおいしい発見が、仲良くわっぱに詰まっていた。

チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
 
タケノとおはぎ
東京都世田谷区桜新町1-21-11 ☎03・6413・1227 12:00~18:00 月・火曜休 ※各サイズのわっぱに詰めるので、おはぎは3or5or7個でのみ販売。


写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 文・chico