マガジンワールド


FOOD NEWS vol. 114 chicoのお菓子な宝物。『京都・本くず氷』のくず餅アイスキャンディ

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.114
chicoのお菓子な宝物
『京都・本くず氷』のくず餅アイスキャンディ
左から、フルーツポップス500円、ほうじ茶黒豆700円、いちご500円、生八つ橋550円、フランボワーズぜんざい、宇治抹茶各500円(すべて税込み)。作り手は『ボンドルフィ ボンカフェ』で活躍した佐藤雅之シェフ、パティシエメイドのアイスキャンディなのです。
左から、フルーツポップス500円、ほうじ茶黒豆700円、いちご500円、生八つ橋550円、フランボワーズぜんざい、宇治抹茶各500円(すべて税込み)。作り手は『ボンドルフィ ボンカフェ』で活躍した佐藤雅之シェフ、パティシエメイドのアイスキャンディなのです。
 
これはアイスか葛餅か? 『京都・本くず氷』のアイスキャンディは溶けたら葛餅として楽しめるほど、葛粉がたっぷり使われている。それも和菓子屋も羨む奈良の老舗、『吉野葛本舗 黒川本家』の本葛粉。見た感じ普通にアイスバーだけど……齧ってみると舌にとろり、独特のまろやかな口溶けは色気すら漂う。「あえて少し溶かして食べるのもいいですよ。吉野本葛の透明感や食感が際立って」とオーナーの前野欽哉さん。なるほど少しおくと全体がクリアに艶めき、まろみがプルプルへと変化、これもまた心地いい。

実は前野さん、オーガニックマルシェを主宰するなど、長年ナチュラルフードの世界で活躍してきたひと。世にも珍しいこのアイスは、サイズや形で規格外になった良質の果物をムダにしたくない、そんな思いから生まれた。もちろん素材は100%ナチュラル。みずみずしいフルーツの旬を、開発から携わった特殊な機械で閉じこめ、甘味はアガベシロップや多良間黒糖などであくまでほのかに。乳製品を使わず水も葛粉を溶く分だけだから、果物はじめ具材の味は薄まることなくどこまでもジューシーだ。京都らしい生八つ橋やほうじ茶黒豆などの甘味系も風流な、葛餅とアイスのいいとこ取りの和氷菓子。日本の夏のおいしい発明です。

チコ スイーツライター。大人気のガイド本『東京の本当においしいスイーツ探し』(ギャップ・ジャパン)シリーズ監修。
 
京都・本くず氷 清水店
京都府京都市東山区清水4-168-3 ☎050・5539・4953 10:00~18:00 無休 ※オンラインショップ(icebar.cc)でフルーツポップス、いちご、宇治抹茶の3種は通販もスタート。全国配送できます。


写真・清水奈緒 スタイリスト・中根美和子 文・chico