マガジンワールド


FOOD NEWS vol.132 犬養裕美子の今日、どこで何、食べる? 『バーン・タム』のタイ料理

FOOD NEWS
  • RESTAURANT _ 犬養裕美子
  • GIFT _ 真野知子
  • SWEETS _ chico
  • NEW STANDARD _ 平野紗季子
vol.132
犬養裕美子の今日、どこで何、食べる?
『バーン・タム』のタイ料理
左から時計回りに、カエルのニンニク風味揚げ¥1,000、タイ風アボカドのサラダ¥1,280、プラー・サムンプライ(揚げ魚の香草添え)¥1,500。メニューはアラカルトのみ。一皿1000円台で2~3人でシェアできるボリューム。「好きなものを好きなように食べてほしい」というタムさんの想いを込めたリーズナブルな値段だ。
左から時計回りに、カエルのニンニク風味揚げ¥1,000、タイ風アボカドのサラダ¥1,280、プラー・サムンプライ(揚げ魚の香草添え)¥1,500。メニューはアラカルトのみ。一皿1000円台で2~3人でシェアできるボリューム。「好きなものを好きなように食べてほしい」というタムさんの想いを込めたリーズナブルな値段だ。
 

「アボカドサラダはどこにでもあるけど、タムさんのは全然違う。僕はタイに10回以上行っていますが、タムさんのよりおいしいサラダに出合ったことはないですね」。通訳を担当してくれた斎藤クンはそう言い切った。ほどよく熟したアボカドをていねいにカットして、ココナッツパウダーで香りを加えているのが“タムさん流”。この味の虜になって“追っかけ”がいる、というのも納得(実は斎藤クンも客の一人、普段はタイの農村を研究する大学院生)。料理人歴30年で働いた店は100近く(笑って豪語)のお茶目な料理人・タムさんがこの夏、ついに自分の店『バーン・タム』(タムの家)を大久保に構えた。そのニュースはたちまち広まり、連日満席のにぎわい。私も初回は満員の熱気にあてられ放心状態。改めてランチに行って、今度はその味の繊細さに興奮状態! 今まで日本に根付いてきたタイ料理は、辛、酸、甘で構成された単純な味だった。ところがタムさんの料理はそのどの味も突出していない。もっと優しく、深い調和のとれた味だ。こんなタイ料理食べたことない! ちなみにメニューはアラカルト70種。注文があってから作るので、なかなか出ないことも。でも、どんなに待ってもその価値がある。私も、もうタムさんの味の虜になってしまった。

いぬかい・ゆみこ レストランジャーナリスト。東京を中心に、国内外の食文化、レストラン事情をレポート。
 
バーン・タムバーン・タム
東京都新宿区大久保2-19-1 セントラル大久保B1 ☎03・3205・5661 11:00~24:00(23:30LO、日によって変更あり) 月曜休


写真・清水奈緒 取材、文・犬養裕美子 通訳、取材協力・斎藤俊介