昔から、「家づくり、家選びの成功は間取りにあり」と言われています。最近では、子どもが社会問題を起こしたり、場合によっては無差別殺人にはしるのも、家の間取りに問題があると言われています。家族関係が上手くいかないのも、夫婦や恋人同士が別れるのも、会社や学校に行きたくなくなるのも、間取りが原因と言われています。そうした因果関係を一つひとつ解き明かし、平和に快適に暮らせる間取りを提案するのが、「間取り博士」と呼ばれる、建築家の佐川旭さん。こうした、「コミュニケーションや事件と間取りの関係だけではなく、子どもや大人の「脳を磨く間取り」とはどういうものか、毎朝、新聞に入ってくる「不動産広告・チラシの間取り」の読み解き方」、昨今ブームの「家相・風水による間取り」の問題点なども紹介。図を多用して、間取りの大切さに迫ります。人気まマンガ、小説、テレビドラマ、映画に登場する「いい間取り」も解説。読んで面白く、ためになり、すぐに役立つ間取りの実用書です。
第１章　事件と住まいの関係から見る「間取り」の重要性　
第２章　脳を磨く「間取り」　
第３章　マンガ、ドラマから学ぶ「間取り」術　
第４章　不動産広告、チラシに見る「間取り」の裏側　
第５章　風水・家相と「間取り」の関係　
第６章「間取り」で、その人の人生がわかる
＜著者紹介＞
佐川旭（さがわ・あきら）
1951年福島県生まれ。日本大学工学部建築学科卒。間取りの専門家で、間取り博士と呼ばれる。また、建築設計を通して「環境問題」への取り組みを行い、地元産出の木材を100％使って建物をつくりあげる森林資源の「地木地消」を実践。同時に “環境に配慮した家づくり”をテーマに農林業の活性化と森林の保全活用をすすめ、森林資源循環をめざした木造の家づくりに積極的に取り組んでいる。「第７回日本木青連木材活用コンクール最優秀賞」（林野庁長官賞）、「うるおいのある教育施設賞」（文部科学省）などを受賞。著書には、「一戸建てはこうしてつくりなさい」（ダイヤモンド社）、「地域力をつくる建築」（建築ジャーナル）、「つくるならこんな家（住宅新報社）ほか多数。佐川旭建築研究所代表