マガジンワールド

あなたの健康法はカラダに悪い(和田 秀樹 著)

あなたの健康法はカラダに悪い

— 和田 秀樹 著
  • ページ数:224頁
  • ISBN:9784838724185
  • 定価:1,430円 (税込)
  • 発売:2012.04.12
  • ジャンル:健康
『あなたの健康法はカラダに悪い』 — 和田 秀樹 著

紙版

書店在庫をみる

詳しい購入方法は、各書店のサイトにてご確認ください。書店によって、この本を扱っていない場合があります。ご了承ください。

「太っているのはカラダに悪い」「やせた方が健康によい」というのは、世間一般の固定観念的な健康常識になっています。ほかにも「肉食や脂っこいものは、カラダに悪いので減らした方がいい」「コレステロール値や血圧は低いほどよい」「粗食の方がカラダにいい」など、多くの人が信じている健康法や健康常識。超高齢化がすすみ、がんが死亡原因1位の日本。はたしてこれまでの健康法は通用するのか、老年精神医学に詳しい和田秀樹が詳しく解説。
♦太っているのはカラダによくない。やせなければダメ!⇒男女ともに長生きするのは“太り気味”の人。♦ダイエットは摂取カロリーを減らすのがいちばん。⇒カロリーを減らすと逆に太りやすいカラダになることも。♦ダイエットには脂肪はできるだけとらない方が効果的。⇒脂肪はカラダに必要な栄養素。「油抜き」はアンチ・エイジングに逆行。♦動物性脂肪より植物性の脂肪の方がカラダにいい。⇒植物性脂肪でも「悪い油」はある。♦人間ドックの数値が、すべて正常値内なので安心。⇒検診結果が正常値であることと、内臓がきちんと働いているかどうかは別。♦コレステロール値は低ければ低いほどよい。⇒コレステロール値が高い方ががんになりにくいし、やや高めの人の方が長生き。♦血糖値は低ければ低いほどいい。⇒低血糖ほど怖いものはない。厳格なコントロールは死亡率を高める。♦我慢、節制こそ、健康維持、老化防止の要。⇒我慢、節制より、よりアクティブになることの方が老化防止には重要。♦頭痛や熱は薬を飲まないで我慢、その方がカラダにいい。⇒我慢することで生活の質が下がることも。鎮痛剤は適用量であればリスクは少ない。♦「心の病」の治療薬、抗うつ剤は依存性が高く簡単にやめられない。⇒「うつ病」は自殺を招くことも。抗うつ剤は精神安定剤よりも依存性は低く、薬による治療は大事。♦家族と暮らす人より、独居老人は孤独で長生きできない。⇒独居の方が自殺率が低いという事実。「負い目」がうつを招くことも。♦年齢を重ねるとカラダの水分が減少。みずみずしさを保には水分をたっぷりとる。⇒肌のみずみずしさを決定するのは脂肪。60代以降は水分のとりすぎにも注意が必要。♦寝たきり予備軍にならないためには、運動しかない。⇒歩かないことが寝たきりを招くのではなく、寝たきりのきっかけは転倒。転倒防止対策が大事。♦老化防止にはカラダの酸化が何よりも大敵。⇒酸化も老化の原因だが、糖化も注目されている。♦コレステロールが高くなると中性脂肪もふえて血液はドロドロに。⇒「血液ドロドロ」はあくまでもイメージ。脂肪で血液がドロドロになることはない。♦カルシウムを十分摂取すれば、骨は強くなる。⇒カルシウムだけでは不十分。ビタミンDとの組み合わせが重要。♦運動は若いうちから始めないと効果がない。⇒いつから始めるかより、いくつまで続けるかが大事。♦がん家系なので、がん検診や食事法などでがん対策。⇒2人に1人ががんになる時代。がんになったときの対処法を考えておくことが寿命を延ばす。
世間一般で信じられている健康法、健康常識のすべてが、本当にカラダのためによく、長生きできるものなのか。答えはNO!です。その思い違いをひとつひとつ検証し、「健康で若々しく、長生きできるための健康法」を提案します。