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思い出の先にはいつも家庭料理 (寬仁親王妃信子 著)

食は笑顔を運んでくれます。福島伊達を舞台に、こころあたたまる福島の人々との交流、そして自然豊かな地元の食材との出会いに、日本の四季折々の旬を愉しむ……。
春には、福島伊達の名産品、ニラをニラ玉やニラ玉のお椀に。春野菜と山菜は、ローマを懐かしむ母の笑顔が浮かぶ、パスタでいただいて。伊達の「椎茸ジッチ」の山の筍は、筍の素揚げと青海苔、筍ご飯に仕立てます。
夏には、無花果を甘いポートワインで煮込んでコンポートに。黄色いトマトを使ったガスパチョは、白と黄色の器に盛ると、ヒマワリの花が咲いたよう。福島伊達の葡萄と洋梨のマエストロが届けて下さったシャインマスカットは白身魚といっしょにグラタンに。南瓜のスープは、祖母が好んでリクエストしてくれました。
秋には、なんといっても秋刀魚、カルパッチョや棒寿司にて食卓に。味が深く、香りのいい「椎茸ジッチ」の干し椎茸と生姜を炊いて甘煮にすれば、いろいろな料理に活躍します。飯坂温泉旅館の女将に届けてもらった網茸は中華風に。いろいろ茸のスープはお見舞いにお持ちして喜ばれる一品です。栗ごはんや里芋の甘煮も秋ならでは。福島伊達の名産、アンポ柿はサラダや白和えにしても絶品です。
冬には、鰈の煮付け、牡蛎フライ、〆鯖と旬の魚介をていねいに料理して。すき焼きやとんかつも創意工夫でアレンジして定番とはひと味違う新しい表情とおいしさに。長葱のドレッシング漬けは、家にある材料ですぐできる重宝な一品です。
新年には、鰤を使った里のお雑煮。お正月のおせち料理は、祖母の教えを残しつつ、花桃風に。イクラの醤油漬けも簡単に自家製のできあがり。蓮根と野菜の煮合えは、お正月だけでなく、野菜不足のときに作り置いても。
オールシーズンの一品料理には、両親と旅したイタリアを思い出すスパゲッティ・アラビアータに自家製ジェノベーゼのパスタ。イタリア風おからと野菜は、福島名産のりんごを加えて。牛タンの味噌漬けはお客様にも兄弟にもみんなに喜ばれる、わが家の定番です。
季節の移り変わりを食をとおして感じる幸せ。美しい日本人の感性を風化させないように……。家庭料理は食材と食材、食材と人とのコラボレーションです。自然の恵みへの感謝と、まごころをこめて、家庭料理68品をご紹介します。
発刊に寄せて、「バランスのある料理」坂東玉三郎さん(歌舞伎役者 人間国宝)、「妃殿下のこと」牧山桂子さん(著述家)、「料理は愛と絆を造る」小泉武夫さん(発酵学・農学を専門とする食文化論者 東京農業大学名誉教授)の特別寄稿も。


『思い出の先にはいつも家庭料理』
  寬仁親王妃信子 著

ページ数:144頁
ISBN:9784838726202
定価:2,052円 (税込)
発売:2013.10.17
在庫:在庫あり
ジャンル:料理

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