マガジンワールド


From Editors No. 786 フロム エディターズ

From Editors 1

“欲しい”が見つかる店づくり。
毎回、ファッション号に取りかかるたびに、全スタッフで20以上の撮影場所を決めます。撮影が終わってページができるまでは心配事の連続だけど、形にしていく作業が楽しくってしょうがない。今回の特集テーマは「BRUTUS百貨店」。あの、買い物に行くときの高揚感を表現したいという思いで、特集丸ごとを架空の百貨店に見立てて、“店作り”に挑みました。

巻頭のストーリーは日本橋髙島屋を中心に撮影。百貨店建築として初めて重要文化財に指定されたというだけあって、老舗ならではの時の流れを感じる場所です。他のお店では到底味わうことはできないだろう重厚感、高揚感に包まれながらの撮影は、開店前の数時間で行われました。巻頭に続くその他のページも、什器、屋上、カフェ、ポップアップストア、駐車場、バックヤードなど、百貨店にまつわる、あらゆるシーンを切り取っています。なんてったって、架空の店作り。閉店後の様子はファンタジーで締めくくりました。

そして、もうひとつ注目して欲しいポイントがあります。それは楽しみながら作り込んだ、BRUTUS百貨店に見立てた細かい仕掛け。コンシェルジュのネームプレートにショッパー、ビルボードからロゴデザインに至るまで、随所に味付けをしています。ページをめくりながら宝探しのように仕掛けを見つけてもらえると嬉しい限りです。

そうそう、いい店には、いいスタッフがいて、いい話を聞くことができます。読み物もお忘れなく。良い商品が並んでいるのは当たり前。手前どものお店にご来店いただき、「欲しい物」と「それを買う理由」を見つけていただきたいです。

 
●鮎川隆史(本誌編集担当)
様々なロケの撮影の舞台裏を、ちょっとだけ公開。どの特集ページか探してみて下さい。
様々なロケの撮影の舞台裏を、ちょっとだけ公開。どの特集ページか探してみて下さい。


 

From Editors 2

物欲の、大いなる伝染力。
「あなたがいま欲しいモノはなんですか?」
という問いを、100人に投げかけました。百人百様、実に興味深い答えが集まりました。

ファッション特集ですが、服やアクセサリーばかりではありません。乗り物、アートピースに植物まで実にさまざま。今季の最新アイテムはもちろん、一点モノ、この世にまだ存在しないけどこんなものがあったら欲しいな、という空想のモノ…。

そして、何人かが挙げてくれたのが“ずっと探しているけどなかなか見つからない”モノ。皆さんに共通するのは、「一度コレだ! というモノを見つけたのに、迷っている間に売れてしまって……」、いまだモノ探しの旅を続けていること。人との出会いと同じく、モノとの出会いも一期一会。“良縁あれば、即断する”。それが、いい物を手に入れる秘訣なのかも、しれません(もちろんお財布との相談もありますが)。

ところで、他人の欲しいモノを見聞きしていると、なぜだか自分の物欲も刺激されてきます。そして、それが欲しくなってくる不思議。ジャイアンの名台詞、「お前のモノは俺のモノ」じゃないですが、“人の欲しいモノを自分も欲しくなる”の法則。恥ずかしながら、自分は影響されやすいタイプのようで。あ、でも、私以外のスタッフ全員、大いに影響され、誌面で紹介したテントを速攻購入した者もおりました。

物欲は伝染力が強いんです。この特集が、皆さんの物欲を多いに刺激することを。

●星野 徹(本誌編集担当)
100人の欲しいモノリスト。商品撮影中の一コマ。実物を目にして、スタッフの“コレ欲しい”が加速する。
100人の欲しいモノリスト。商品撮影中の一コマ。実物を目にして、スタッフの“コレ欲しい”が加速する。