マガジンワールド

From Editors No. 814 フロム エディターズ

From Editors 1

映画館でどこに座るか、
最近の課題も、映画好きに聞けば。

4DX 、MX4DにIMAXシアター(2D or 3D)、爆音上映、絶叫上映……。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のポテンシャルを最大限に体感したいなら、109シネマズ大阪エキスポシティのIMAX上映(4K×2)がいいという噂だ。同じ作品でも、どこの映画館で、どんな上映法で観るかによって、映画体験は異なるものとなる。自ずと気に入った作品は1回だけにとどまらず、別の上映法で2回、3回と(ちなみに『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』は、3回しか行っていません、すみません)。

映画の上映法と同じくらい、最近気になっているのが、座席位置。映画好きたちと、どこに座るか喧々諤々するだけでも、人それぞれの個性がでて楽しい。そういえば、レジェンドバッター・落合博満がこんなことを書いていた。「中央に座ってしまうと、スクリーン全体を見るのに視線を左右に動かさなければならない。左右どこかの端なら、そこを起点に一方向に視線を動かせばいい」(「戦士の休息」・岩波書店より)。広角打法の神様だけに納得のコメント。東京近郊の映画館のベスト席というのをまとめているサイトは後輩の映画好きが教えてくれた。

映画が好きで好きでたまらない人たちは、観るだけでなく、微に入り細に入り、語り合うのが大好きな様子。彼ら彼女らが偏愛する映画(にまつわるあれやこれや)についての話に耳を傾ける、それが今回の特集のテーマです。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は“J・J・エイブラムス”から読み取り、“ロバート・アルトマン”で戦争について考え、“爆音”で映画館の未来のカタチを模索する……。2016年の映画をもっと楽しむために、知っておきたい18のキーワードをどうぞ。

 
●杉江宣洋(本誌担当編集)
ブックインブックも渾身の作。映画人のバイブル『定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー』の現代版を! と、32人の映画監督の手法を基に編集。映画の作り方を知ると映画の観方は変わる。いろんな角度から何度も観たくなるのです。
ブックインブックも渾身の作。映画人のバイブル『定本 映画術 ヒッチコック・トリュフォー』の現代版を! と、32人の映画監督の手法を基に編集。映画の作り方を知ると映画の観方は変わる。いろんな角度から何度も観たくなるのです。



From Editors 2

宇多丸さんと映画館で「アクティブビューイング」しました。

ヒップホップグループ、RHYMSTERの宇多丸さんには、もう一つの顔があります。そう、映画ウォッチ超人、“シネマンディアス”なんです!
映画好きの間ではお馴染みですが、ご存じない方のために少し補足を。ラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の映画批評コーナー「ムービーウォッチメン」で映画について語るために、独自の映画鑑賞法をとっているんです。

番組では、ある週にランダムに選んだ映画の1作品が宇多丸さんとリスナーの課題映画となり、翌週には宇多丸さんとリスナーの感想がやりとりされます。宇多丸さんは試写会ではなく、リスナーと同じ条件で、上映中の映画を観ます。「観る」という行為は、本来受動的なものですが、宇多丸さんは、1本の作品とより能動的に関わっていきます。今回、私たちは、宇多丸さんの1週間の「能動的観賞」すなわち「アクティブビューイング」に同行し、その様子を取材しました。どのような鑑賞法かは、ぜひ、本誌でご覧ください。

さて、課題になるのは、ランダムに選ばれた映画ですから、好きなタイプの映画もあれば、苦手なタイプの映画も。取材中に課題になった映画は、正直、私にはあまり得意なジャンルではありませんでした。もちろん、宇多丸さんにとっても、苦手なタイプの映画に当たることはあるそうです。しかし今回お話を伺って、宇多丸さんのようにたくさんの視点を動員して観ると、1本の映画がこんなにも広がりを持ち味わい深くなる、ということを教えて頂きました。
みなさんも、ぜひ、宇多丸さんの鑑賞法、試してみてください。

 
●草野裕紀子(本誌担当編集)
オンエアの現場にもお邪魔し、生放送の緊張感と怒涛のトークを味わいました。
オンエアの現場にもお邪魔し、生放送の緊張感と怒涛のトークを味わいました。


 
ブルータス No. 814

今日も映画好き。

650円 — 2015.12.01
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ブルータス No. 814 —『今日も映画好き。』

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