マガジンワールド

From Editors No. 820 フロム エディターズ

From Editors 1

ファッション特集はより具体的に。
“どう着るか”を考えてみました。

半年前くらいのある日、80〜90年代のことに思いを巡らせた。。。
当時の自分はまだ学生。お金がないのに衝動的な物欲が自分を突き動かしていた。「これは買わなきゃいけないんだ」という使命感のような、変な物欲だったと記憶している。中年オヤジの想い出話になっちゃうけど、人々を熱狂させるようなヒットアイテムがたくさんあった。例えば、エアマックス95などは社会現象を巻き起こしてニュース番組でもよく画像を見たと思う。当たり前の話だが、モノにインパクトがなければ、“何を買うか”よりも“どう着るか”が大事になるのだろう。いまさらながら腑に落ちた。だから、着こなしについてわかりやすいガイドライン(=メソッド)が欲しいと思った。

流行はストリートから発信される時代。そのあたりの話は、巻頭の座談会と流行図鑑(コラム)をご一読いただきたい。“どう着るか”の問題で言えば、本当に自由に着ればいいのだと思う。でも、それが難しいですよね? しかも、いまはファッションの大転換期に差し掛かっています。アレッサンドロ・ミケーレ、ゴーシャ・ルブチンスキー、ジョナサン・アンダーソンなど新しいうねりが大きな潮流を生み出しています。その波に乗るためのヒントが、“ファションメソッド”であり、座談会やコラムから得られる知識であればと思う次第です。21人の先生たちは、私たちに分かりやすく、噛み砕いて説明してくれました。

 
●鮎川隆史(本誌担当編集)

6大ブランドの海外ロケはベトナムで。渡航したタイミングはちょうど春節(旧正月)前でした。日本でいう大晦日の買い出し時期。ハノイの街は通常の2〜3倍の人出で、カオス状態。
6大ブランドの海外ロケはベトナムで。渡航したタイミングはちょうど春節(旧正月)前でした。日本でいう大晦日の買い出し時期。ハノイの街は通常の2〜3倍の人出で、カオス状態。



From Editors 2

今シーズンは、アクの強い服が花盛り。
これがベーシックな時代になる!?

大胆なサイズ感に斬新なデザイン、ともすれば悪趣味にも見える色柄の服……ぱっと見難しめのアイテムが今シーズンは花盛りだ。ベーシックで大人しい服に慣れきった我々は、それらを前に立ち尽くす。はて、いったい、どうしたものか。そんなファッションの潮目に、新しい着こなしや服の選び方を提案するのが今回の特集。キックオフでは、ユナイテッドアローズのご意見番・栗野宏文さん、スタイリストの二村毅さん、フォトグラファーの鈴木親さんの3人がいまのファッション事情を語り合った。その中の栗野さんの発言が印象深い。「いまのキーワードは“ダサい”ですから。あまりいい悪いは考えずに、着ちゃえばいいんですよ」。そう、この春夏はある意味、着たもん勝ちなのである。とはいえ、振り切っちゃう自信のない人のために、ひとつのアイデアを。たとえばハイウエストのワイドなタックパンツは、80-90年代にアルド・ファライが撮ったアルマーニのスタイリングに着こなしのヒントがあるし、ビッグシルエットは80年代を席巻したDCブランドブームのサイズ感を彷彿させる。また、今季注目のハラチサンダルは第二次サーフブームの時代、マニアックな人気を集めたアイテム。一見難しめな、こんなアイテムたちが“ベーシック”だった時代もあるんです。ファッションは巡る。そんなことも踏まえつつ、21人の賢者と探った春夏のスタイルメソッド。大人しい服しか着ないという選択肢もあるけれど、こんなに楽しい服たちを前にそれじゃあもったいない! この特集で、自分らしい着こなしのさじ加減をみつけてほしい。

 
●星野 徹(本誌担当編集)
早朝の撮影は清々しくて気持ちがいいものだ。寝てないヘアメイクと、多忙なエディターも朝から妙なテンションに誘う。砂浜にハラチを並べ、コマネチをかますお台場の朝。
早朝の撮影は清々しくて気持ちがいいものだ。寝てないヘアメイクと、多忙なエディターも朝から妙なテンションに誘う。砂浜にハラチを並べ、コマネチをかますお台場の朝。


 
ブルータス No. 820

21人と考えたファッションメソッド。

700円 — 2016.03.15/品切
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ブルータス No. 820 —『21人と考えたファッションメソッド。』

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