マガジンワールド


From Editors No. 836 フロム エディターズ

From Editors

小さくてもいい、
庭を育ててみたくなる。

「あっという間に、もう11月も半ばですね」2016年もあと1ヶ月と少し、この時期になるとどうしても、瞬く間に過ぎ去ってしまう1年を振り返ってしまいます。あれもやりたかった、これもやりたかった、あれがやれてない、これもやれてない……。ちょっとの素敵な想い出とともに、後悔がどどどっとおしよせてくるものです。日々せわしくなく生きていると、1日1日の微細な、でもとても尊い変化を実感しながら、心に刻みながら、暮らしていくことは、なかなか難しいことです。

今回は庭の特集です。緑のある暮らしに対して、建築家たちがさまざまな角度でアプローチ。新たなコンセプトの庭を持つ家づくりを紹介しよう、というところから始まりました。が、建築家たちはもちろん住まい手たちの話を聞いていくうちに、庭の持つ意味というものが、単に自然と触れ合うという一元的なものではないということが理解ってきます。草むしりに追われる夏、枝ぶりがよくなりすぎてきたな、と思えばハサミをいれる。花は香りを、実をつける木もある。1日として同じ庭はないのだ。そう、人生そのものを、毎日を色づかせる、日記のような場所が庭なんだと。

ベランダや、小さな屋上、エントランスのアプローチなどなど、限られたスペースに庭をどう取り戻すのか、小さな工夫も盛り込んで。

庭が欲しくなる、そんな1冊です。

 
●︎︎杉江宣洋(本誌担当編集)
編集者の重要な才能のうちのひとつに天候に恵まれるというものがあります。今回の庭特集、撮影真っ盛りの9月と10月は、ここ数年の中で、もっとも晴れが少なかったそうです。でも、誌面を見ていただければ。晴れて欲しいときに晴れる、雨が降ったあとのしっとりとした感じが欲しい、ときは雨のち曇などなど。撮影内容にあった天候にすることができる。これだけは編集者として自信があるんです、昔から(だいたいの編集者に問えば、みんな『俺は晴れ男』、『私は晴れ女』という答えがかえってくるものですが)。@安城の家。
編集者の重要な才能のうちのひとつに天候に恵まれるというものがあります。今回の庭特集、撮影真っ盛りの9月と10月は、ここ数年の中で、もっとも晴れが少なかったそうです。でも、誌面を見ていただければ。晴れて欲しいときに晴れる、雨が降ったあとのしっとりとした感じが欲しい、ときは雨のち曇などなど。撮影内容にあった天候にすることができる。これだけは編集者として自信があるんです、昔から(だいたいの編集者に問えば、みんな『俺は晴れ男』、『私は晴れ女』という答えがかえってくるものですが)。@安城の家。