マガジンワールド


Special Contents 聴きたい! 踊りたい! 太陽のレビュー。

南米、カリブ、ハワイ、アジア、アフリカというエリア別に音楽通たちが熱帯音楽をレコメンド。135枚を収録した本誌より、4人がプッシュした計12枚のアルバムをご紹介。残り41人123枚の音楽も本誌で要チェックです!

South America
南米の太陽
小松亮太
バンドネオン奏者
小松亮太
こまつ・りょうた/ 1998年にCDデビューして以来プロデュース公演を行うだけでなく、多ジャンルの音楽家とも共演。テレビや映画の音楽も多数手がける。最新作は大貫妙子との共演盤『Tint』。
太陽を感じさせるアルゼンチン・タンゴの逸品。

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1『Ryota Komatsu Recomends Piazzolla』Astor Piazzolla/タンゴを代表するアーティストのベスト。ピアソラの名演を僕が厳選しました。「ブエノスアイレスの夏」は、まさしく南米の太陽!
2『María De Buenos Aires』Amelita Baltar, Ryota Komatsu/ピアソラの妻バルタールを主役に据えた大作を、私も参加してライブ収録。白眉は終曲での日曜日の朝の太陽。まぶしさと気だるさ…。
3『Cafe De Los Maestros』V.A./タンゴの巨匠たちの名演を集めたオムニバス。“タンゴ=ピアソラ”という風潮は完全に間違いだと思います。真のタンゴの太陽は、ここに収められた人たちです!


Carib
カリブの太陽
ジャイルス・
ピーターソン
DJ、〈BROWNSWOOD 〉主宰
ジャイルス・ピーターソン
じゃいるす・ぴーたーそん/DJとして世界を飛び回りながら、レーベル〈BROWNDSWOOD〉も主宰。『The Worldwide 60 with Gilles Peterson』(インターFM、水曜25時~26時)がオンエア中。
1950年産シボレーに乗り、音楽を探してハバナを疾走!

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1『Se Partió El Bate』Timbalaye/2014年に発表された作品から。今もキューバではルンバがポピュラーで、発展し続けている一つのいい例だよ。まさに一番ライブを見たいバンドの一つさ。
2『Ibeyi』Ibeyi/女性デュオのアルバム。彼女たちはキューバの新しい遺産だと思う。生演奏とサンプリングを取り入れたトラックに少し憂鬱なボーカル。まさにニューウェーブじゃないかな。
3『Daymé Arocena』Nueva Era/ジャイルスが世界に送る才能。22歳だけど、子供の頃からバンドで歌っていたから音楽的な素養がある。歌声が素晴らしいからアカペラアルバムを作りたいね。


Asia
アジアの太陽
渡辺 玲
カレー&スパイス伝道師
渡辺 玲
わたなべ・あきら/インド料理研究家。東京・西荻窪でクッキングスタジオ〈サザンスパイス〉主宰。著作多数。ブログも人気。8月8日、新橋の料理店〈ボワヴェール〉にて料理イベントあり。
カレーを作り、食べるときのベストBGM。

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1『Laya Project』V.A./スマトラ島沖地震の復興プロジェクトとして、インドなど被災国のミュージシャンが録音。シンプルだが力強く滋味深いサウンドが、良質なインド家庭料理のように心をなごませる。
2『Shakti With John Mclaughlin』/英国の超絶技巧ギタリストと気鋭のインド音楽家による実況盤。南インド古典音楽ベースの変幻自在な演奏はロンドンの高級インド料理のようにエキサイティング。
3『East-West』Paul Butterfield Blues Band/2台のギターとハーモニカがエセインド風フレーズを連発し合うタイトル曲が最高。南インド流大皿カレー定食「ミールス」を食べ尽くした充足感。


Africa
アフリカの太陽
nagi yoshida
フォトグラファー
nagi yoshida
なぎ・よしだ/1986年生まれのフォトグラファー。アフリカ人のポートレート写真を現地に渡って撮り始める。アフリカの裸族とともに裸になったことが、多くのメディアで紹介される。
アフリカにいるような気分に浸れる音楽たち。

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1『The Invasion』P‒Square/アフリカ全土で人気のナイジェリアの双子R & Bデュオ。ここ数年で一番好きなアルバムです。私の葬式の出棺時はこのアルバムで送り出してもらいたい(笑)。
2『Checheho』Aster Aweke/私がアフリカでいちばん好きな国、エチオピアの坂本冬美的存在であるアスター・アウェケ。ちなみにエチオピア人は日本の演歌がお好きなんですよ。
3『Uplifted』Flavour/擬音語が魅力のナイジェリアシンガー。ナミビアに住むヒンバ民族の撮影に向かう車中、現地のガイドさんがヘビロテしていたアルバム。今生の最期はこの人の歌で締める。