みやげもんコレクション 138
神戸人形
兵庫県/神戸市
文 / 川端正吾
掲載:BRUTUS#733 (2012年6月15日号)

外国人観光客に大人気だった神戸のからくり人形。
明治の中頃に神戸で生まれたからくり人形「神戸人形」。台座に付けられた取っ手を回すと、あるものは人形の腕をバタバタと動かして木魚を叩き始め、あるものは大口を開けてスイカをかじり、あるものはものすごい勢いで首が伸びる、という仰天のアクションを起こします。このコミカルな動きが外国人観光客にウケ、人気の日本みやげとなりました。
神戸人形の製作者で確認できる最も古い作者は、野口百鬼堂の通称「春さん」。春さんは、芝居小屋の小道具師をする傍ら、神戸の長田神社参道で、「お化け人形」という小さなからくり人形を売っており、これが神戸人形のルーツであるといわれています。もともとは無彩色の木の素地を生かした人形でした。黒塗りの姿は、昭和初期に様々な神戸人形を作り、神戸みやげとして定着させた小田太四郎が、外国人を意識し、日本らしさの象徴である“漆塗り”をイメージさせるために行ったものが、その後様式化したものです。ここしばらくは廃絶していたのですが、兵庫県姫路市にある日本玩具博物館が4種を復刻し、販売しています。
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写真上/西瓜喰い7,350円(日本玩具博物館Tel: 079・232・4388)。日本玩具博物館では6月9日〜9月11日に企画展『〜港町・神戸のからくり人形、百年の歴史をたどる〜幻の神戸人形展』開催。 |
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