ブルータス - BRUTUS | みやげもん | 097 博多おはじき/福岡

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みやげもんコレクション 097
博多おはじき
福岡県/福岡市
文 / 川端正吾
掲載:BRUTUS#692 (2010年9月1日号)
30人の博多人形師がその腕を競う、放生会の土おはじき。

 博多3大祭りの一つ、福岡市東区の筥崎宮(はこざきぐう)で行われる秋祭り、放生会(ほうじょうや)。毎年9月12日から18日まで行われ、1km近くある参道に約700店もの露店が立ち並び、多くの人で賑わいます。中でもひときわ長い行列ができるのが、名物の「博多おはじき」。博多人形師グループ〈白彫会〉が作る2cm程度のおはじきです。30個セットになっており、毎年柄のテーマが変わるため、楽しみにしている熱心なファンが夜中から並び、初日の朝9時過ぎには用意された1000個が売り切れてしまうという驚異の人気を誇るみやげもんなのです。


 1種のおはじきを1人の職人さんがそれぞれ担当するため、30種の1セットを作るのに30人の職人さんが携わります。みな、自分のおはじきが一番と言われたいため、小さなおはじきの上に自慢の技術を駆使し、こだわりの絵柄を作り出すのに一生懸命。この一回限りのために型から作られ、さらに細かい彩色まですべて手作業なので、3ヵ月前から準備が始まるのだとか。

 今年のテーマは「世界遺産」。世界中の絶景が小さなおはじきの上にどう展開するのか、今から楽しみで仕方ありません。

写真右/丁寧におはじきの形を整える白彫会会長の小副川祐二さん。写真左/1つ1つ手で型押しするため、裏面には職人の指跡が残る。写真上/以前頒布された、「博多の行事」がテーマのおはじき。