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私の楽園。 Special Contents BRUTUS No.845

Special Contents 私の楽園。

旅の達人たちは、いったいどんな場所を「楽園」と思うのでしょうか? これまで行った旅行先の中からベスト・オブ・パラダイスを紹介してもらい、それぞれの楽園観を聞いてみました。

古関千恵子
古関千恵子ビーチライター
クック諸島/アイツタキ島
海全体が発光するさまに息を呑む、アイツタキのラグーン。
仕事で世界中のビーチに通い始めて27年、行ったビーチの数は数え切れないほど。その中で私が直感的に幸せを感じたのはクック諸島の海の美しさです。特に、アイツタキ島のラグーンは、海全体がまるで発光しているような鮮やかな色! キラキラ輝くネオンブルーの海を初めて見た時は、あまりの美しさにしばらく動けなくなってしまいました。水深が50㎝と浅く、白砂の海で太陽光が海底まで届き、その反射で光って見えるそうです。透明度としてはボラボラ島やミクロネシア方面の方が高いと思いましたが、そんなことを凌駕してしまう海の色。また、リゾートが充実しているのも魅力で、滞在するならプライベートヴィラがおすすめです。ああ、また行きたい!
海全体が発光するさまに息を呑む、アイツタキのラグーン。
こせき・ちえこ/静岡県生まれ。リゾートやダイビング、エコなど海にまつわる事象を取材。“仕事でビーチへ、締め切り明けもビーチへ”をループすること四半世紀余り。webサイト「世界のビーチガイド」主宰。

千原せいじ
千原せいじ芸人
ガボン
これぞ“自然”。手つかずの森林が残る「生物の楽園」。
月に1度は仕事でアフリカに行っていますが、前に行ったガボンという国は衝撃的でした。ここは野生動物と人間の棲み分けがきちんとできていて、人が住む地区は都会的なところもあるんだけど、動物が棲む森は、古来の緑がそのまま手つかずで残っていた。ちゃんと自然が残っているから、動物が人間の方に来ることがない。これが本当の“自然”やん、と。その森はヘリコプターで上から見るしかないんだけど、もうすごかったですよ、完全な森。鬱蒼とした緑の中に動物がうじゃうじゃしているのがわかる。それを見ると、なんか価値観みたいなものがパーンと変わった。アフリカの景色や生活にはだいぶ慣れましたが、まだまだ知らないことばかりだと実感します。
これぞ“自然”。手つかずの森林が残る「生物の楽園」。
ちはら・せいじ/お笑いコンビ・千原兄弟の兄、ツッコミ担当。月に1度はアフリカに赴いていて、旅の様子を綴ったTwitter(@Seiji_chihara_)やブログが人気。著書に『がさつ力』(小学館よしもと新書)。

都留泰作
都留泰作文化人類学者、漫画家
沖縄県/池間島
私にとっての楽園は、沖縄の暮らしの中で出会ういくつもの瞬間。
人間には、沖縄でしか満たされない「沖縄欲」があると思うんです。色彩に満ちた、空気までもが濃厚に感じられる特別な場所。初めて訪れたのは20代半ば、フィールドワークのために池間島で4〜5ヵ月間暮らしました。漁師の家に住まわせてもらい、サンゴ礁に潜って魚を獲ったりもしました。ある日、サトウキビ畑を散歩していたら小径を発見しました。畑の先に南国の色をした海が、わ〜っと広がっていて本当に綺麗だった。そこに観光客風の親子連れがいて、その父親が完全なる裸だったという衝撃は、のちに『ナチュン』という作品に描きました。十数年後、もう一度あの景色が見たくて畑を歩き回ってみましたが、なぜか見つけることができなかったのを思い出します。
私にとっての楽園は、沖縄の暮らしの中で出会ういくつもの瞬間。
つる・だいさく/岡山県生まれ。京都精華大学マンガ学部准教授。『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で連載中の『ムシヌユン』は日本最南端の島が、前作『ナチュン』(講談社)は琉球の架空の島が舞台。

ブルータス No. 845

旅に行きたくなる。人生を変える楽園へ。

650円 — 2017.04.15電子版あり
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