マガジンワールド


From Editors No. 166 フロム エディターズ

特集内容

BEST DESIGN CATALOGUE 2014

生活に寄り添う道具のようなプロダクトもいいけれど、そろそろ、刺激的なデザインが恋しくなってきませんか? 一年の家具のトレンドを占うミラノサローネでは2013年、そんな気分を予感させるデザインが多数発表されました。またジオ・ポンティにピエロ・フォルナセッティ、倉俣史朗、シャルロット・ペリアンなど、デザインの黄金期を築いた巨匠デザイナー達も、回顧展や復刻家具で再注目の兆し。ヒリヒリ、ワクワクするようなデザインの時代がまた再びやってくる…!? ショップやレストラン、ホテルなど、あのデザイナーや建築家が手がけたインテリアを体験できる、デザイン好きのための最新ディスティネーションも世界中から厳選。そんな、今最も買いたい! 行きたい! を集めた、2014年、デザインカタログの決定版です。

ほか、2013年秋に東京都内で開催されたデザインイベントを詳細に紹介する「カーサの勝手にベスト27」や、今再び大きなムーブメントとなりつつある「今、飲むべき自然派ワイン50本」もお楽しみに!


Editor’s Voice

ピエロ・フォルナセッティとデザイン。


表紙はデザイナーであり彫刻家、画家でもあるイタリア人、ピエロ・フォルナセッティがデザインした椅子《リュクス・グスタード》(写真 左)。ニット帽をかぶった女性がモチーフの椅子には、スイスアルプス東南部の美しいスキーリゾートの名前がついています。すごくかわいいけどこれ、デザインって呼んでいいのかな…。フォルナセッティのデザインは、そんな不安な気持ちになるような、変わったものばかり。本誌で撮影したトロンプルイユの壁紙(写真 右)にも、甲冑にドア、弦楽器が大胆に描かれた、シュールなデザインです。異端児と呼ぶ人も多かったようですが、一度見たら忘れられないインパクトに巨匠、ジオ・ポンティも夢中になって、1940年代以降、一緒にショップの内装などを手がけました。スターデザイナー、フィリップ・スタルクも「フォルナセッティのデザインは文化であり記憶、詩である」と言うほど大ファンだとか。「僕は家具に夢を残したい。何よりも伝えたいのは実用性よりもストーリーだ」とフォルナセッティ。そんな夢のあるデザインをもう一度、との思いで特集を作りました。現在、生誕100周年を記念して、ミラノトリエンナーレでも大回顧展を開催中です。
http://www.fornasetti.com/

特集担当編集/佐野香織