マガジンワールド


From Editors No. 169 フロム エディターズ

特集内容

COMPLETE BOTANICAL MANUAL
植物と暮らす完全マニュアル

クリエイターがこぞって夢中になっているのは庭作り。

独自の構成力を見せる三大ガーデナーには世界中からオファーが絶えません。

鉢にだけでなく、剪定はさみ、散水ホース、じょうろにいたるまでガーデングッズのセレクトもマニアックなこだわりを見せています。そんな流れですから、植物自体にも当然、流行があります。オーストラリアや南アフリカの品種が人気だったり、グランドカバーともいわれる草への気遣いなどポイントは多数です。

そこでカーサ ブルータスは植物にまつわるライフスタイルを最新トレンドをおさえながら、完全マニュアルを作ってみました。

どんな植物がトレンドなの? どんなガーデングッズが人気なの?

この一冊があればボタニカルなライフスタイルのすべてがわかります。


 

Editor’s Voice

春の訪れ
まさに春爛漫、誌面は一足早い春の訪れを告げています。

今回の植物特集はカーサブルータスの通常の特集の進行から考えると、かなり前倒しのプロセスではじめました。

企画は前から温めるとして、カーサブルータスの取材のルーティンは発売日の3ヶ月前からというのが一般的です。それが今回の植物特集の場合、最初の取材スタートは昨年の5月初旬でした。異例の早さです。

とっても丁寧? いや、植物がいきいきとした時期に撮影をやらなければ成立しません。通常のスケジュールではじめようものなら、撮影の佳境とも言える発売日の3ヶ月前は冬枯れで、下手をすればペンペン草もはえてないかも! という強迫観念、つまり恐怖からでした。そんなロングスパンな進行のせいか、思いもよらないエピソードが用意されていました。

庭取材に協力いただいた人たちと、最終確認のやり取りしていたのが2月でした。この時期にあの青々とした、撮影当時の風景を見ることは、春への想いが増幅されると思いきや、2週続けてのあの大雪で、彼らの丹誠込めて育てた植物たちは、すっかり元気を失い、庭も変わり果ててしまったのです。春の息吹を予感してもらうはずが、落胆させてしまうとは。

「送られて来た校正を見ると、あの頃はあんなに元気だったかと思うと、懐かしいというより、がっかりしちゃって、とても切ないよ」

いまも彼らは庭の再生にかかっりきりです。

大雪のいたずらはとんだ結末を招いてしまったのです。

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特集担当編集/古谷昭弘