マガジンワールド


From Editors No. 180 フロム エディターズ

特集内容

LIFE WITH FOLK ART
世界の民芸とスタイルのあるインテリア

かつて「民藝運動」を提唱した柳宗悦やアレキサンダー・ジラードが夢中になって集めた世界の民芸。近年では多くのデザイナーがここから着想したデザインを発表しています。実用性と愛嬌を備えた日常のプロダクトは、昔も今もクリエイターを刺激し続けるのです。ちょっとクセのある世界の民芸で、インテリアはもっと自由で楽しいものになる! 2014年10月号「ヴィンテージ家具と、スタイルのある暮らし」に続くインテリア特集です。

●イームズにフォークアートを紹介したアレキサンダー・ジラードは民芸モダンのパイオニアです。
●YAECA井出恭子、熊谷隆志…民芸モダンなセンスあふれるあの人の自邸訪問。
●トッド・セルビーの「クラフトの天才たち!」
●イームズ、オキーフ…伝説のクリエイターの暮らしも民芸とともにありました。
●渡辺力もディック・ブルーナも! 世界の民芸に影響されたデザイン。
●柚木沙弥郎、山本教行…ものづくりの達人を刺激する世界のクラフト。
●買える逸品、探しました! ジャンル別・世界の民芸カタログ。
●名品を探すなら、クラフトマイスターのいるこの3店!


 

Editor’s Voice

世界の民芸の名作が見れる場所

世界の民芸とひとくちにいっても、本当にいいものを集めるにはどうしたらいいの? 特集の冒頭で紹介したアレキサンダー・ジラードは「一目で恋に落ちるかどうか」を基準に集めたそうですが、まずはいいものを見分ける目を養うことが大切。そのためには、いいものをたくさん見ることがいちばんです。ということで世界の民芸の、名作ばかりを集めた美術館をご紹介します!

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●日本民藝館/東京
柳宗悦のコレクションをはじめとする世界の民芸を所蔵する美術館。写真は2014年9月〜、岩立フォークテキスタイルミュージアムの協力により開催された「カンタと刺子―ベンガル地方と東北の針仕事」。こんなひょうきんな柄のカンタは初めて見ました。3月から開催される「愛される民芸のかたち―館長 深澤直人がえらぶ」にも世界の民芸が出展されるようです。
http://www.mingeikan.or.jp/


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●静岡市立芹沢銈介美術館/静岡
「民藝運動」にも参加した染織家、芹沢銈介が収集した世界の工芸品4,500点を収蔵し、企画展のたびに公開している。5月まで開催中の「柳宗悦と芹沢銈介―美と暮らしがとけあう世界へ―」でも出展予定。白井晟一設計の建築とのバランスも素敵です。http://www.seribi.jp/


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●国立民族学博物館(みんぱく)/大阪
みんぱくの民俗学コレクションは、世界最大級だそうです。昨年開催されていた「イメージの力」展では、展示されている物の迫力に圧倒されっぱなしでした。写真はパプアニューギニアの神像つきの椅子。世界には、いろんな暮らしがあるんですねえ。3月19日にアジア展示がリニューアルオープン予定。
http://www.minpaku.ac.jp/


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●ケ・ブランリー/パリ
行けていないのですが、ど迫力の世界の民芸がたくさんあると聞き、行ってみたい場所のひとつです。
http://www.quaibranly.fr/


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●フォーク・アート・ミュージアム/サンタフェ
特集でも紹介しているデザイナー、アレキサンダー・ジラードが収集した世界の民芸10万点を展示する美術館です。スタイリングもジラードが担当。人形を使った「天国と地獄」とか、食玩を使った「食卓」などさまざまなシーンが作られており、配置にユーモアのセンスを感じます。これを何年もかけてコツコツと組み立てていったジラードという人のすばらしい狂気を感じました。写真はエントランスに展示されている世界のチャームと世界の民芸で作ったニューメキシコの街。
http://www.internationalfolkart.org/


特集担当編集/佐野香織