マガジンワールド

From Editors No. 184 フロム エディターズ

特集内容

STORAGE MASTERS
収納上手

部屋、片付いてますか? 整理整頓をすることとインテリアを考えることはまた別モノと思っていませんか? 実はむしろ逆で、美しい空間とは美しい収納が集積した結果です。すなわち”収納デザイン=インテリアデザイン”ということです。

そこで、デザイナーから、アーティスト、家具屋、料理家、器作家、ショップディレクターまで、美しい暮らしを実践する方々の収納術を特集しました。グリーンで彩られたシューズクローゼット、器がきれいに積み上げられた食器棚、さまざまなボックスで構成されたシェルフ、本や資料が整然と並ぶ本棚など、モノが収まるべくして収まった姿はビジュアルとしても圧巻です。

では、収納上手12人の美しいインテリアから、センスとアイディアを学びましょう。「収納名品カタログ」付きです。

●川本諭(GREEN FINGERS)|収納とグリーン。
●黄瀬徳彦+唐津裕美(TRUCK)|家具屋の収納スタイル。 
●小野純子(GENERAL VIEW)|無造作に美しい収納術。 
●渡辺有子|料理家のキッチン収納。
●石村由起子(くるみの木)|美しき瓶使い。
●小林和人|箱使いの達人。
●佐藤オオキ(nendo)|モノを持たない生活空間。
●真喜志奈美|棚作りの名手の棚。
●大谷哲也・大谷桃子|器作家の食器棚。
●南貴之|収納道具が好きです♡
●齊藤太一(SOLSO)|揃えて並べる整理術。
●古賀充|造形作家の収納BOXの作り方。


 

Editor’s Voice

収納デザイン=インテリアデザイン。
だから、収納業界にもトレンドがありました。
収納にもトレンドがあるのを知っていますか。って知るわけないですよね。僕自身も以前はそんなこと考えもしませんでした。ところが、収納上手12人を取材してみてわかったことは、しまい方の違いはあれど道具には共通点が見られたということ。そこで、この特集に頻出の収納道具を発表いたします。

第1位はヴィンテージの収穫ボックス。こちらは農家で使われるリンゴやポテトなどの収穫物を入れる木箱で、欧米や北欧などのヴィンテージが人気です。プラントアーティストの川本諭さんはシューズケースとして、TRUCKのお二人は食器棚として活用していたほか、〈Roundabout〉〈OUTBOUND〉のオーナー小林和人さん、クリエイティブディレクターの南貴之さんも多用していました。

第2位は〈フェローズ〉バンカーズボックス。1917年にアメリカで誕生した書類保管箱は、シンプルなデザインと手軽にたくさん揃えられる点が魅力的。ある意味、収納業界の永遠のスタンダードです。モノをほとんど持たない〈nendo〉の佐藤オオキさんが唯一大量に揃えていたほか、欧米の金物や日用品を扱う話題のウェブショップ〈GENERAL VIEW〉の小野純子さん、南貴之さんも使用していました。

そして、同率3位が3つ。まずはロスのオーガニックカフェ〈FARMSHOP〉のトート、使用していたのは川本諭さん、南貴之さん。次に〈GENERAL VIEW〉で販売しているドイツの〈Zargers〉のコンテナで、小野純子さん、南貴之さん。そして、軍モノのメディカルボックスで、小林和人さん、南貴之さん。……って、あれ、気づいたら、ここに挙がった全てを南貴之さんは持っていますね。これまで多くのセレクトショップを手掛けてきただけあって、収納のトレンドまでも押さえていたとはさすがです。

 
第1位のヴィンテージの収穫ボックス。
第1位のヴィンテージの収穫ボックス。

第2位の〈フェローズ〉バンカーズボックス。
第2位の〈フェローズ〉バンカーズボックス。


特集担当編集/西尾洋一
CASA BRUTUS No. 184

収納上手

897円 — 2015.06.10電子版あり
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CASA BRUTUS No. 184 —『収納上手』

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