マガジンワールド

おしゃれでリーズナブルな一人旅でヨーロッパを満喫してみませんか?

あなたに伝えたい

海外の一人旅は今さらおっくう? いえいえ「おとな女子」だからこそ味わえる旅の醍醐味があるのです。

おしゃれでリーズナブルな一人旅で
ヨーロッパを満喫してみませんか?

寺田和代さん
てらだ・かずよ フリーライター、エディター
 
介護、文芸など幅広いジャンルで本誌でも活躍中。共著に『福祉用具で変わる介護のある暮らし』(中央法規出版)。
介護、文芸など幅広いジャンルで本誌でも活躍中。共著に『福祉用具で変わる介護のある暮らし』(中央法規出版)。

 
本の題名「ソリスト」(独奏者)には「ソロ+ツーリスト」の意味も込めた。1,350円。
本の題名「ソリスト」(独奏者)には「ソロ+ツーリスト」の意味も込めた。1,350円。
旅ごとに1冊使うノート。必要な会話は現地の言葉でメモしておき、ポケットに入れて身軽に街歩きを楽しむ。
旅ごとに1冊使うノート。必要な会話は現地の言葉でメモしておき、ポケットに入れて身軽に街歩きを楽しむ。

忙しい日常から時には自由になりたい……そんな女性におすすめの一冊が『Soliste [ソリスト] おとな女子ヨーロッパひとり旅』(KADOKAWA)だ。著者の寺田和代さんは、これまで29回もヨーロッパを一人で旅した達人。しかも予算は毎回20万円で、おしゃれなホテルに泊まり優雅な非日常を味わっているという。

「海外一人旅って若者のイメージで、中高年になると自分には関係ないと思い込んでしまいがち。でも実際にしてみると、若くないからこそ出会える風景や人や感慨があります。何歳になってもその年齢なりの楽しさがある。そのことをぜひ多くの人に伝えたくて」

一人旅を始めたのは20年前、子どもが小学校高学年になった頃。「お金も語学力も体力も経験も、すべてないない尽くしの状態でしたが、今なら行けるかな、とふと思い立って」。約2週間かけて鉄道でヨーロッパを横断。仕事の責任や母親という役割から、心が解き放たれた。以後、毎年1、2回ヨーロッパを訪れるように。

「一人きりだと、世界とじかに向き合える感じが新鮮。美しい風景や現地の人との触れ合いが、映画のシーンのように強く印象に残って、帰国後も時折ふっとその場面がよみがえりワープできる。若い頃よりずっと軽やかに生きられるようになりました」

なるほど、家族旅行や団体ツアーでは得られない感動がありそう。でもなぜヨーロッパばかりに?

「おとな女子の一人旅にぴったりだから。シックで古い街の風情は同じようにシックで古い世代の一人歩きを包み込んでくれます。美術館や市場めぐり、オペラやコンサート、ホテル滞在そのものを味わう、など楽しみの幅が広く、飽きることがありません」

徒歩や公共の乗り物で簡単に回れる街のサイズや、予約なしに一人で気軽においしい食事ができるビストロやカフェが多いのもいい。

「挨拶を心がけるだけで人に気遣ってもらえることもうれしい。マダム、お手伝いしましょうか、と。中高年女性には森林浴に匹敵する心地よさかも、『マダム浴』って」

総額20万円以下と決めるのは、

「懐事情からそれ以上無理ということもありますが、体に無理をさせず、自分にとって最大の優雅さを味わえる最少の額でもあります」

自由気ままな旅に見えるが準備は周到。半年前から家庭や職場の調整をし、すべてを自分で予約する。必ず持っていくのはiPadミニと旅ノート。ヨーロッパは日本以上にWi-Fi環境が良く、街の情報や時刻表の検索にも困らない。

本書ではネットでの最安値航空券購入からホテル予約、防犯対策まで、一人旅のあらゆる極意を軽妙なエッセースタイルで。今回のインタビュー中、何度も「あー、また行きたい!」と、瞳をキラキラさせる寺田さん。「一人旅をためらう同世代女性の背中を押してあげられればうれしいです」

 
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撮影・千田彩子 文・魚住みゆき