マガジンワールド


From Editors 編集部こぼれ話

ゴッドハンドは、すべてを見抜く力があるんです。

治療室の予約はなんと2年待ちという「アシル治療室」カリスマ鍼灸師の若林理砂さんを11ページにわたって取材してきました。

その1ページ目、若林さんの治療中の姿がドーンとあるのですが、治療されている男性はじつは若林さんのお父さんです。治療室を開業して以来の患者なのだそうです。

カーレースが趣味のお父さん、数か月前の練習中に腰を痛めてしまい、私たちがお邪魔したのはまさにその治療の真っ最中。

若林さんの治療は、一見するととてもアナログです。うつぶせになった体をゆらゆらとゆらし、その揺れ具合から体のこわばった部分を見抜いてテキパキと鍼を刺していきます。

「ぎっくり腰くらいだったら1回の治療でほぼ治るんですけどね。今回は、ずいぶんと痛めてますね」

若林さんはお父さんを見ながら苦笑い。

「娘には、ただ“腰を痛めた”とだけしか言わなかったんですよ。そうしたら、しばらく体の様子を見た後に、“座席がいつもより1cm低かったんじゃない?”って聞かれて。本当にその通りで、車を走らせる直前に座面のパッドを1枚とっていたんです。それを見抜かれた時は、我が娘ながらびっくりしましたね」

話すうちにも治療は進んでいき、最初は手で揺らしても羊羹のようにずしりと動かなかった体が…。


(担当編集KT)