マガジンワールド


From Editors 編集部こぼれ話

二人の悦子さんに元気をもらいました!

今回の特集で、偶然にも二人の”悦子さん”を取材、撮影しました。まずは市原悦子さん。担当編集の自分は昭和40年生まれゆえ、『まんが日本昔ばなし』を通じて、その声はしっかりDNAに組み込まれていると言っても過言ではないほど。そんな市原さんがラジオ番組で朗読を担当するコーナーが始まる! と聞き、さっそくその収録現場におじゃましました。市原さんは想像以上に小柄でしたが、その体から一語、一語、噛みしめるように話すリハーサル風景を見ていると『まんが日本昔ばなし』のさまざまなシーンが浮かんできます。さらにスタジオに入っての本番では、台本を前にゆっくりと、そして思いをこめて読みあげる市原さんの姿を目で見つつ、スピーカーからは心地いい声が耳に入ってくる……という珠玉の体験を味わった次第。市原さんの声は、きっと聞いている人それぞれに異なったイメージを与えてくれるんですよね、というのが一緒にいたアラフィフ世代スタッフたちとの共通認識でした。

現在、毎週月曜日のTBSラジオの「大沢悠里のゆうゆうワイド」のなかで午前11時35分頃から5分間「市原悦子の暮らし百景」というコーナーがあります。そこで季節を感じる”ちょっといい話”を市原さんが読み上げています。本誌記事では、市原さんが言葉ひとつひとつをどんな思いで伝えようとしているかも語ってくれていますので、それを読んでから聞けば、今回の特集テーマ「読む処方箋」効果も3倍増しになることうけあいです!

さてもうひとりは、長渕悦子さん、名前だけでは一瞬ピンと来ない方もいるかと思いますが、日本最初のアクション女優として一斉を風靡した志穂美悦子さんと聞くと、すぐにわかるのではないでしょうか。歌手の長渕剛さんと結婚後は女優を引退して、子育てに専念。3人の子どもを育て上げたあとは、4年ほど前から花に興味を持ってその世界を追究し、花に関する検定に向けて猛特訓。現在ではフラワーアーティストとして、奈良薬師寺の国宝 東院堂を花で彩るまでに。その生き方は本当にパワフル! 撮影当日も自ら選んで、運んできてくれた2本の白樺の木に青と白の花を力強く活けて、躍動感のある作品を短時間で製作。フラワーデザインは体力が基本、と日々のジム通いを欠かさず、今ではベンチプレスで40kgを超えるバーベルも持ち上げられるようになったとのこと。真摯に花と向き合う姿勢にはこれまた頭が下がる思いでした。

ちなみに市原さんと長渕さんには意外な共通項があることも今回知りました。それは姓名。市原さんは舞台演出家の塩見哲氏と結婚後、本名は塩見悦子さんとなってます。かたや長渕悦子さんの旧姓も、同じく塩見悦子さん。長渕さんにその話を伺ったときは、この特集でおふたりを取材したことに、不思議な縁を感じました。

番組収録と別日程で行ったインタビュー時には、市原さんが現在ライフワークとしている朗読会で取り上げる戦争童話集(野坂昭如さん著)の一説も披露してもらった。戦争への思いをどのように声に込めて朗読しているかは誌面で紹介しています。
番組収録と別日程で行ったインタビュー時には、市原さんが現在ライフワークとしている朗読会で取り上げる戦争童話集(野坂昭如さん著)の一説も披露してもらった。戦争への思いをどのように声に込めて朗読しているかは誌面で紹介しています。

長渕さんの作品制作中のヒトコマ。真剣な表情で花を見つめつつも、花に語りかけるかのように、笑顔を絶やさず作りあげていく様子が印象的でした。
長渕さんの作品制作中のヒトコマ。真剣な表情で花を見つめつつも、花に語りかけるかのように、笑顔を絶やさず作りあげていく様子が印象的でした。


(担当編集YM)