マガジンワールド

From Editors 編集部こぼれ話

森南海子さん取材で出合った沖縄薬膳料理「ほしのしずく堂」、おすすめです。

服飾デザイナー・森南海子(もり・なみこ)さんの取材は、大阪・箕面市の森さんの自宅の一部を改装した沖縄薬膳料理の店「ほしのしずく堂」で行われた。気候風土、布、食文化など、すべてに惹かれて森さんが何度も通ったという沖縄。自宅の一部が沖縄料理の店になる、そこにはどんなストーリーがあったのか……とても興味深い話だが、そのいきさつは本誌インタビューのページで読んでいただきたい。

「ほしのしずく堂」を取り仕切るのは森さんの長女、松村無舞(まつむら・むむ)さん。料理も手作りなら内装も手作り、それがこのお店の魅力。無舞さん自らも左官職人たちに混じって仕上げたという漆喰に、色とりどりの小さな沖縄のガラスをタイルのように埋め込んである壁が可愛らしい。もともとは古い蔵だったそうだが、蔵造りの重厚さと、沖縄の日差しと海の明るさを思わせる、手作りの内装が不思議とうまく調和していて、実に居心地がいい。

東京から訪れた取材班のために、無舞さんが自慢のメニューである、前菜とピザを出してくれた。琉球ガラスの皿の上に、まるで絵を描くように盛られた色鮮やかな前菜。見ためは愛らしく、口に入れるとどれも手作りにこだわった優しい味だ。そしてもう一品のピザがまた圧巻だった。「沖縄らしいピザを作りたいと思っていろいろ考えたんですよ。ふと思いついて海ぶどうを載せてみたら美味しくて」という言葉どおり、もっちりした生地に海ぶどうのみずみずしさと適度な塩気が爽やか! 独特のプチプチした食感も新鮮で、後を引く美味しさである。沖縄以外ではなかなかお目にかかることのない「ぶくぶくー茶」がいただけるのも嬉しい。隠れ家レストランとしてファンを増やしているという「ほしのしずく堂」(要予約☎︎072・721・3713)、機会があればぜひ立ち寄ってみてほしい。

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沖縄から仕入れている旬の食材をふんだんに使った料理。前菜は、いろいろな味を一口ずつ楽しめるのが魅力。次に登場したのは迫力のビジュアル、海ぶどうのピザ。料理だけでなく、沖縄の器を使ったテーブルコーディネートも自慢。
沖縄から仕入れている旬の食材をふんだんに使った料理。前菜は、いろいろな味を一口ずつ楽しめるのが魅力。次に登場したのは迫力のビジュアル、海ぶどうのピザ。料理だけでなく、沖縄の器を使ったテーブルコーディネートも自慢。


(編集YR)
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