マガジンワールド


From Editors 編集部こぼれ話

「捨てる」対象から、さらに大切な宝物に。

『捨てたい!』という特集だけれど、どうしてもあきらめきれずに手元に置いてあるものって、ありますよね?

かくいう私もそのひとり。高価なわけではないけれど、気に入って毎日のように使っていた食器を割ってしまい…。ショックを受けながら破片を集めてプラスチック容器に収め、ずっとしまっておきました。で、ある日、近所の雑貨屋さんで「金継ぎ教室」の貼り紙を発見。これに参加して、半年かけて修繕。また使えるようになって、本当にうれしかった!(写真は、そのうちの1枚)

その記憶があったからこそ生まれた、『捨てるより直して使い続けたい、頼りになる修繕の職人』の企画。日用品を格安で修繕してくれる『現代のいかけやさん』、服のリフォームの相談にのってくれる『コーダ洋服工房』、陶器だけでなくガラス器も継いでくれる『モノ継ぎ』、シミ抜きなど衣料のメンテナンスの『吉本』、どこもやさしさと丁寧さを感じる仕事ぶり。話を聞けば聞くほど、プロとしての誇りが伝わってきて感動的でした。当初は、全部で4ページの予定だったのが、8ページに倍増。職人さんの思いも届け、とばかりに原稿を書いたので、ぜひ読んでください。

修繕にはもちろんお金はかかります。でも、死蔵させていては、いつまでも「捨てる」対象でしかない。もう一度生かしてあげられるなら、ずっと気持ちがいいし、そうやって手をかけるほど、「自分のもの」という意識も高まって、さらに大切な宝物に。

ただ片づける方法を知るだけでなく、ものとの付き合いかたを考える、いいきっかけになる特集ですよ。

 
お気に入りの食器を割ってしまったときはショックでしたが…。ご覧のとおり。
お気に入りの食器を割ってしまったときはショックでしたが…。ご覧のとおり。


(編集MO)