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6時限目:投資で日本は元気になる? 2012.10.09up
日本をもっと元気に、笑顔でイキイキと暮らせる国に。
その第一歩は、ひとりひとりが「好きなことをする」こと。
東京証券取引所の井澤郁恵さんは、そう言います。
井澤郁恵さん 株式会社東京証券取引所 マーケット営業部 調査役
撮影/堀内成哲
日本の元気のカギを握っているのはみなさんです。
いまの日本をもっともっと元気にしたい。日本人なら誰しも、そんな気持ちを等しく抱いているはず。そのためにはどんなアクションをおこせばよいのか。今年の春、東京証券取引所が立ち上げた「+YOU(プラスユー)」は、多くの人に日本経済を自分のこととして感じてもらい、日本経済の一員として日本を元気にする活動を呼びかけるプロジェクト。投資を通じた企業支援がその骨子だ。
「これは、東証がキャッチフレーズをつけた初のプロジェクトなんです。景気の回復をただ待つのではなくて、証券業界から声を上げて活動しなくては、ということでスタートしたんですね」と、井澤郁恵さん。
「経済活動、投資と聞くとなんだか難しそうに思えてしまうかもしれません。でも、実はとても簡単なことなんですよ」
と、井澤さんは言う。
「わたしが考える元気のもとは、笑顔なんです。男性も女性も大人も子どもも、みんなに笑顔があふれて、楽しくイキイキと暮らしている日本。笑顔によって心もなごんでハッピーな気持ちを感じられる日本。そんな日本はステキだと思いませんか?」
思います! では、日本を笑顔にあふれた国にするにはどうしたら?
「まずは、みなさんひとりひとりが自分の好きなことをすることだと思うんです。好きなものを買ったり、食べたり、お気に入りのサービスを利用したり、好きな場所に出かけたり。好きなことをすればおのずと笑顔になりますし、好きなことにお金をかけることで、経済効果も生まれます。楽しむことを忘れずに、好きなことをちゃんとやる。これが大事だと思います」
そして、好きなものをつくっている会社や好きなサービスを提供している会社を応援して、さらなる笑顔を届けてもらう方法のひとつが、株式投資なのだという。
「わたしたちの暮らしは経済活動と密接に関わっているにもかかわらず、『わたしは経済とは関係ない、投資とは無縁』と感じていらっしゃる方は結構多いんです。そうした方々に『みなさんは日本経済の一員なんですよ』ということを知っていただく機会をつくるのが+YOU。たとえば『+YOUニッポン応援全国キャラバン』では、全都道府県を遍く回って、これまで経済や投資に関心のなかった人たちに投資の意義をわかりやすく解説しています。また、ラジオNIKKEIの番組「東証+YOU~マーケットから日本を元気に!」では、勢いのある上場会社のトップにその秘訣を尋ねたり、社会に貢献している会社、女性が活躍する会社など、テーマに即した会社の紹介を行っています」
井澤郁恵さん いざわ・いくえ
株式会社東京証券取引所
マーケット営業部 調査役
'04年、東京証券取引所入社。株の売買量を増やすことを目的に設けられたマーケット営業部で、おもにネット証券会社との取引を担当。投資家が取引しやすい環境づくりの整備にあたる。
「先日、アメリカに行ったとき、入国管理官の手袋にsmileの文字とニコちゃんマークが描かれているのを見て、思わず笑顔になりました。笑顔は人を元気にしますよね。わたしの笑顔のもとはゴルフでしょうか(笑)」
証券取引所は株のスーパーマーケット。
株式投資の中心となる東証の働きについても、井澤さんはわかりやすいたとえで解説してくれた。
「東証の働きは、築地の魚市場をイメージするといいですよ。水揚げされた魚にあたるのが株。価格はセリと同様に、需要と供給の関係で決まります。そのセリの場所を提供するのが証券取引所なんです。あるいはスーパーマーケットにも似ているかもしれませんね。お客さんに納得してもらえるように商品、つまり株を多彩に揃えて、欲しいものがいろいろ選べるようになっています。もちろん、商品はわたしたちがしっかり審査して、高水準のものを置くようにしています。東証に上場しているのは、いわば信頼できるブランドの商品。加えてマザーズのように成長の可能性を秘めた商品もおいています」
魚市場のマグロやスーパーに並ぶ食材をイメージすると、なんだか株もとても身近なものに感じられてくる。
「ただし株式投資にはリスクも伴いますので、最低限の知識は必要。まずはその仕組みを知っておくだけでもいいかもしれません。好きなものをつくる会社がほかにどのような事業をやっているか、好きな商品やサービスの背景にどんな仕掛け人がいるか、そんなことを考えながら会社を知っていくのも、経済と関わるいい方法ではないでしょうか」
日本を元気にするお金の使いかたとして、6回にわたり企業への投資を考えてきた『クロワッサン Money塾』。「投資で本当に日本は元気になると思うか」という問いに、井澤さんはこう答えた。
「思います! 大切なのは『元気になるかなぁ?』と人ごとのように考えるのではなく、『自分で元気にしていこう』という思い。ひとりひとりがそんな思いで行動すれば、きっと日本は元気になっていくと思います。まずは、好きなことをしてみましょう」



