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保津川あられ本舗のあられ一粒

手みやげをひとつ (267)

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保津川あられ本舗のあられ一粒

お茶はもちろん、ビールやワインとも合う風味です。



保津川あられ本舗のあられ一粒

 
「わたしは白醤油に夢中。ほかに黒胡椒とか、山椒の風味もいいんです。どう、大人でしょう?」

なんの話かと思ったら、雅子さん自慢の手みやげ、京丹波のあられでした。さりげなく文字をあしらった和紙ふうの袋も、シンプルなスタイルの似合う雅子さん好み。

ぱりっと割れて、お米の香りが口の中を漂う。その中にカリカリと音のしそうな黒豆が入っていたり、やさしい甘みのある和三盆が舌をなごませたり。おいしいお茶が王道だろうけれど、黒胡椒や一味にはビールが欲しくなる。白醤油にはワインもよく合う。

「ひとつひとつお皿に出して、大事に食べたくなります。子どもにはもったいない(笑)。くださった知人に、どうしてこんなに美味しいのって聞いたら、『丹波のもち米で、昔ながらの方法でつくっているからこの風味が出せるんだよ』と熱く語ってくれたんですよ。あられって本当は奥が深いんですね」

その昔、平安朝の貴族にも人気があったと言われる、あられ。京の姫君たちも食したかもしれず……。その手づくりの味を生かすために、もち米を砕いて粉にするのではなく、米粒そのままを蒸し上げる、昔ながらの製法でつくられているのだとか。

材料の米や黒豆は、丹波のもの。山椒や一味なども同じ京都府内から取り寄せている。ご当地ならではの、いまふうに言えばスローフード。

「すべてにおいて、つくる人の心を感じて気が引きしまる思いですね。遠いところで育ったものと、偶然めぐりあう、こういうのを邂逅って言うんでしたっけ?美味しいあられの物語をたずねて保津川を下ってみたくなりました」

あられとの邂逅からはじまる旅、雅子さんらしい素敵な発想だ。

雅子さん

まさこ モデル

雅子さん

今年7月に初めての著書『雅子スタイル』(宝島社)を上梓。スタイリッシュなファッションや美容法、ライフスタイル、映画評など、キレイの参考になりそうなことが満載。
撮影・中川真人(SIGNO)



ほづがわあられほんぽ●「霰館工場直売店」京都府亀岡市大井町並河3・11・45 ☎0771・22・7780 営業時間 9時〜18時、年中無休。「あられ一粒」は、保津川あられ本舗の粋を極めたシリーズ。右から「山椒」420円、「丹波黒豆 素焼」450円、「和三盆」450円。オンラインショッピングも可。
http://www.hozugawaarare.com/
撮影・中島慶子 文・室田元美