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和楽紅屋の彩り和ラスク

手みやげをひとつ (283)

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和楽紅屋の彩り和ラスク

和の風味のラスクは、味噌味ときなこ味がお気に入り。


和楽紅屋の彩り和ラスク

 
「僕、甘いものはほとんど食べないんですよ。でも、この彩り和ラスクだけは、たまに食べたくなるんです」

箱の中に上品に並ぶラスクの中からお気に入りの味を探しつつ、そう教えてくれた作家の道尾秀介さん。今年の1月末、作家生活10周年記念となる大作『透明カメレオン』(角川書店)を出版したばかり。今回、手みやげに選んだのは、和楽紅屋の「彩り和ラスク」。「あった!」と、10種ある味の中から手にしたのが、香ばしい「味噌」と、優しい甘さの「きなこ」。このふたつが道尾さんのとっておきだ。

彩りも美しいこのラスクは、パティシエの辻口博啓さんが手がけたもの。和三盆や味噌、抹茶やゆず胡椒といった和の素材と、北海道産の風味豊かな発酵バターを合わせて練り込み、じっくり焼き上げられたお菓子。大のお酒好きという道尾さんがなぜ和スイーツを?

「差し上げる相手の好みがわからないときに、重宝するんですよ。これだけ味のバリエーションがあるから、どれかは気に入ってもらえるだろうなと(笑)」

実際、『透明カメレオン』のサイン会でもこの「彩り和ラスク」が登場。ファンの中から抽選で選ばれた1名に贈られたプレゼントの中のひとつに。もちろん道尾さん自身が選んだ。

「でも、あまり手みやげの習慣ってないんですよね……あ、でも、お店で何か商品を眺めているときに、頭の中にぱっと人の顔が浮かぶことがあるんです。そんなときは、その方と自分用にふたつ買ってプレゼントします。後でそれについて話せる時間も楽しいです」

『透明カメレオン』の編集に関わったスタッフにもそのセンスは評判で、タイトルにちなんでスワロフスキーのカメレオンをプレゼントされた人も。

贈る相手を想いながら選ぶ。道尾さんのさりげない気配り、素敵です。

道尾秀介さん

みちお・しゅうすけ 作家

道尾秀介さん

2004年『背の眼』で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞。ʼ05年に同作で作家デビュー。数々のヒット作を生み出しながら、ʼ11年に『月と蟹』での史上初となる5回連続候補を経て、第144回直木賞を受賞。



わらくべにやのいろどりわらすく●東京都台東区上野7・1・1 JR東日本上野駅構内3F エキュート上野内 ☎03・5826・5646 営業時間 8時〜22時(金〜22時30分、日祝〜21時)、無休。渋谷ヒカリエShinQs店などもあり。彩り和ラスク(10枚入)1,400円。
http://www.waraku-beniya.jp

撮影・中島慶子(商品)、ホンゴユウジ(人物) 文・野村紀沙枝