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FEATURE その着こなしにはワケがある 教えてください 「プレスの掟」

FEATURE
 

その着こなしにはワケがある 教えてください「プレスの掟」

好感度抜群、自社製品をアピール、センス良し。
この三拍子がそろわなくては始まらない
「プレス」の着こなしルールを研究しました。
Photo: Kousuke Matsuki Text&Edit: Mayumi Amano


Q1
プレスの仕事に求められることはなんですか?
Q2
Q1のために、仕事の着こなしで意識していることは
なんですか?
Q3
「コレなしでは成り立たない」というような、
仕事の着こなしの必須アイテムはなんですか?
Q4
逆に、「コレはナシでしょ」というような、
プレスにとってNGな着こなしやアイテムはなんですか?
Q5
プレスの仕事に不可欠な「三種の神器」は何ですか?



 
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PR会社を経て7年前からフリーランスとして活躍。〈ドリス ヴァン ノッテン〉〈マリーエレーヌ ドゥ タイヤック〉〈ラデュレ〉を手がける。

A1 ブランドの世界観を伝えるため、いかに正しくコミュニケーションするか。
A2 デザイナーの感性を理解するために、休日も〈ドリス ヴァン ノッテン〉の服を着、〈マリーエレーヌ ドゥ タイヤック〉のジュエリーをつける。
PRはブランドのミューズではなく“コミュニケーター”なので、黙っていてもその人の佇まいなどから世界観が伝わらなくては。毎日仕事で着る服は、体の一部。扱うブランドは、自分の人生の一部といえます。95%はドリスの服。ショールックから選ぶのは絶対条件で、シーズンを代表するプリントは必ず入れます。ブランドのバックグラウンドを語る上で重要な柄や刺繡など、着こなすのがイージーではないと思われがちなこれらを、日常で着る。世界観を邪魔しないよう、ネイルもヘアもメイクも極力シンプルにするよう心がけています。
A3 実用的であり美意識が生まれる高さである8cmヒール。
A4 ブランドの世界観よりも前に出てしまう着こなし。
A5 人として幸せであること、ポジティブなコミュニケーション、知性、感性、五感のセンスと、第六感。

Cardigan_ Dries Van Noten
Blouse_ Dries Van Noten
Skirt_ Dries Van Noten
Pierced_ Marie-Hélène de Taillac
Ring_ Marie-Hélène de Taillac
Pumps_ Dries Van Noten


 
A1 ポジティブなエネルギー。
A2 服に着られている印象のものは着ない。
ただの思い込みで似合わないと決めるのではなく、服としっかり向き合う。定番アイテムは、〈シャネル〉のジャケットやフラットシューズ、〈プラダ〉のニット。気に入ったものは、色違いでそろえます。Tシャツにパンツというスタイルも多くて、今日着ているのは、〈シュプリーム×ヘインズ〉のメンズSサイズ。Tシャツだと最近これがいちばんしっくりくる。白・黒合わせて20枚は持っていて、週3日は着ています。着心地がいいと、仕事もスムーズになりますし。そして、本物のジュエリーをつけてクラスアップ。〈TASAKI〉のネックレスや、〈ブシュロン〉〈ディオール〉〈エルメス〉などで、“女性ならでは”な部分を必ず!
A3 急なミーティングやパーティに対応できるよう〈シャネル〉のジャケット、ハイヒールの靴はオフィスに常備。
A4 清潔感がなく、サイズが合っていなかったりメンテナンスが行き届いていないもの。また季節感が合っていないスタイル。
A5 シルエットがきれいな黒の服、長時間履いても疲れにくいヒールの靴、私のギャグを笑ってくれるスタッフ。

T-shirt_ Hanes×Supreme
Pants_ PRADA
Pumps_ DOLCE&GABBANA
Necklace_ TASAKI
Ring_ BOUCHERON, Dior
Watch_ PATEK PHILIPPE
Bracelet_ HERMÈS

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PR以外にアーティストのマネジメントやブランディングなども手がけつつ、1児の母の顔ももつ。「イタリアンマダム風スタイルも気になります」


 
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大手アパレルのプレスを経て独立。プレス歴29年。2010年から自身のブランド〈KO〉も立ち上げる。徒歩通勤のため、歩きやすい靴が必須。

A1 ホスピタリティ、人脈力、マーケティング力。
A2 「この人のスタイルなんかいいよね」と、服よりも全体的な雰囲気を褒められるように意識しています。
着こなしって、「私はこういう人間です」という名刺代わりだと思うので、「仕事だから」という考え方は正直なく、オンオフ同じテンションです。まとめ髪、丸いメガネ、カゴバッグ、白い服、+トレンド。あとは、アクセサリーをいっぱいつけてます。シルバーのバングルは右手に、ボリュームのあるリングは左手に、など。いろいろ着倒してきたからこそ、自分のスタイルが確立してきた。「あのブランドに見えないね」という服を選んで着こなす、自称“ブランド崩し”です(笑)。オリジナリティを感じさせてこそ、この仕事は成り立つのではと思います。
A3 北タイで買ったシルバーのバングル。お守り代わり。
A4 オリジナリティがないスタイル。
A5 情熱+ミーハーさ、体力、アメちゃん。

Blouse_ TOWAVASE
Pants_ YAECA
Shoes_ dansko
Glasses_ KO
Necklace_ Cathy Callahan
Pierced_ Rubus.
Ring_ Monica Castiglioni, Folkcraft Article
Bangle_ Folkcraft Article


 
A1 ブランドの一番のファンであること。
A2 デザイナーが作る洋服を日常に落とし込み、いかに素敵に見せるか。
「それどこの?」と聞かれるような素敵な着こなしをするために、自分らしいスタイルとブランドらしさをうまくミックスしています。私はジェンダーレスなスタイルが好きなので、ディテールに遊びのあるモノトーンアイテムが中心。でも最近はシャツを着る機会も増えました。ここに、〈クリスチャン ルブタン〉のピガール10cmヒールを。これが、ものすごく好きなんです。どこから見ても美しく、私の足に合っていて歩きやすく、エレガント。もうひとつ、この仕事は手元を見られる機会が多いので、ジェルネイルは欠かせません。
A3 分刻みでアポイントが入っているため、〈ロレックス エクスプローラー1〉。女性らしさと気合を注入する、ピアス。
A4 自分に似合わない格好。
A5 〈モンブラン〉のペン、〈クリスチャン ルブタン〉の名刺入れ、携帯電話。

Shirt_ EACH×OTHER
Denim Pants_ HYKE
Bracelet_ Bijou R.I×jonnlynx
Watch_ ROLEX
Pumps_ Christian Louboutin pigalle 10cm

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国内外のエッジーなブランドを数多く手がける。情に厚く男前(!)なキャラクターで、スタイリストからの人望も厚い。業界歴23年、プレス歴18年。


 
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学生時代からBEAMSショップスタッフとして働き、2008年からプレスに。扱うアイテムのサンプルはなるべく袖を通し、シルエットやデザインを常に確認。

A1 コミュニケーション能力。
A2 一押しの商品やコーディネートの提案を身につける。
スタイリストさんの食いつきが激しい! 今季はガウチョパンツとか、別注のスニーカーとか。で、そのまま貸し出しにつながることも多いです。今日は、今季からスタートした〈RBS〉のアイテムに、〈Pilgrim Surf+Supply〉と〈VANS〉のコラボスニーカー、インディアンジュエリーを。とはいえ、全身今季ものでまとめることは少なくて、何年も愛用している自分の中の定番服とミックスしています。
A3 スニーカー。
40足以上持っています! オフィス、プレスルーム、ショップと、毎日移動が多く、いかに素早く動けるかも重要なため。個人的に足にフィットするのは〈ニューバランス〉と〈ナイキ〉。
A4 靴が汚いこと。
A5 スマートフォン、手帳、笑顔。

T-shirt_ RBS
All in One_ RBS
Sneakers_ Pilgrim Surf + Supply × VANS
Bangle_ Indian jewelry


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