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マガジンワールド | ハナコ - HANAKO | Book
『気になる2冊、読み比べ』
不安、不満、怒りの調教法教えます、知恵の宝庫「ホトケの道」の歩き方。
『ボクは坊さん。』vs.『考えない練習』
ホトケの道はおもしろい!
ワクワク探検のススメ。
24歳で住職になり8年目、若き坊さんである著者が「仏教は坊さんだけが独占するにはあまりにもったいない」という思いのもとに綴った本。住職としてまたひとりの人間として真摯に「ホトケの道」に向き合う姿勢が好感。お茶目で温かな人柄がにじむ文章は、頭でなく心にじんわりと沁み入ってくる。座右の銘になりそうな弘法大師の言葉もたっぷり織り込まれている、ありがたーい一冊。白川密成著(ミシマ社/1680円)
「脳」に支配されるのではなく、
「自らの主人」になるために。
思いどおりにいかない原因、失敗する原因はすべて、よけいな考えごと、とりわけ焦り、迷い、いらだち、怒りや不満といったネガティブな考え事にあり、脳はその手の刺激を求めて暴走する。この見解のもと、脳に翻弄されるのではなく、手なずけるための方法を淡々と穏やかな語り口で丁寧に教えてくれる本。東大卒、離婚歴あり、かつてはブランド大好き男だったとか!『考えない練習』小池龍之介著(小学館/1365円)
昨年は仏界のアイドル「阿修羅像」がブレイクしたが、今年は生身の坊さんルーキーが、乙女たちを魅了しそうだ。彼らはこれまで「辛気くさい、説教くさい、カビくさい」といったイメージで敬遠されがちだった「ホトケの道」がどれほど“使える”知恵の宝庫かを、カジュアルでポップかつ、借り物ではない、実感を伴った自分の言葉で語りかけてくれる。
29歳の僧侶・小池龍之介氏は著書『考えない練習』で、五感を研ぎ澄ますことで思考を調教するノウハウを伝授。悩みや苦を生む心のメカニズムを解明し、「晴れ晴れとした心境」に導く技術だ。上質なストレス解消法を手に入れることができる一冊。
愛媛在住の32歳の僧侶・白川密成氏は、ストイックな修行僧風の小池氏とは対照的に、一休さんを思わせる愛嬌のある風貌。著書『ボクは坊さん。』を読めば、まさに目からも心からもウロコが落ち、仏教への偏見が削ぎ落とされる。人生をよりよく生きたい人のための必読書である。
『女を磨くココ・シャネルの言葉』
「香水はあなたがキスしてほしいところにつけなさい」、「家で待つだけの女になってはいけない」。20世紀の最も影響のある女性デザイナーとして君臨したココ・シャネル。心にどすんと響き、人生を揺さぶるエネルギーのある名言集。高野てるみ著(マガジンハウス/1575円)
『今あなたに知ってもらいたいこと』
「誰かのまねや、社会の要求に合わせた生き方をすると、どうしても心が弱くなります。どんな状況でも自分らしくあり続ける。その一点で人は強くなれるものです」。口先だけでなく体を張って信念を貫く姿勢に背筋が伸びる思い。オノ・ヨーコ著(幻冬舎/1260円)
写真/嶋陽一 取材・文/片岡満利子
※この記事はHanako 967号
