マガジンワールド


From Editors No. 1065 フロム エディターズ 編集長より

編集長より

英国はどんな時でも、女も男もなく心を掴みにくる。
お茶もお庭も食べ物も人間も、何でもカワイイから。

昨年あたりからだろうか、「モダンなシャーロックが」とか「カンバーバッチさまが」とか周辺で良く耳にするようになった。しかもキラキラした目をしながらそう言うのである。よく話を聞けば、映画『Star Trek Into Darkness』で、超人類的なカッコいい悪役がどハマっていた男か! と噂の男と記憶がぴったり重なった。
 
どうやら「第2次英国男子ブーム」が到来しているらしいのだ。ヒュー・グラントやジュード・ロウはそろそろお役御免ということみたいで感慨深い。もちろん女子の大好物であるイングリッシュ・ティー、テキスタイル、ガーデニング、ティン・カン…と英国銘柄を枚挙すればきりがない。また「今やパリよりも食事がおいしい」とも聞く。かくして、なぜロンドンが乙女心をギュッと掴めるのかをもっと知りたくなって特集「ロンドンへ。」。
 
編集の立ちあがりに際し、久しぶりに英国大使館にお邪魔して英国の最新事情をうかがった。その後、英国から来日中のプロダクト・デザイナー/サー・ジェームス・ダイソンさんと約10年ぶりに再会できたり、ソプラノ歌手/シャーロット・ド・ロスチャイルドさんと浜離宮を散歩しながら撮影できたりと、タイミング良く幸せな機会に恵まれました。シャーロットさんおめしのライト・ブルーのスーツ(P116)…あざやかで気品のある発色といったら、素敵すぎて完全にやられました。男だって、すっかり心を掴まれた。

編集長 戸高良彦