マガジンワールド


From Editors No. 1122フロム エディターズ 担当編集より

担当編集より

スイーツに向き合う人たちは
みんなまっすぐでした。

スイーツの企画はこれまでにも何度か担当したことがありましたが、スイーツを通じてこんなにも様々な方にお話を伺うのは初めてでした。

まず訪ねたのは、本誌の巻頭を飾った和菓子の名店〈一幸庵〉の水上力さん。お忙しい中、実際に和菓子ができるまでを間近で拝見。「ここからが撮影ポイントですよ!」とカメラマンに合図をくれるなど、気さくに取材に応じてくださる一方で、いざ作業が始まるとその表情は真剣そのもの。瞬間をとらえた写真、ぜひ誌面でご確認ください。

来日中だったピエール・マルコリーニさんには、チョコレートの「旬」についての話をたっぷり聞きました。取材中、もともとはカカオ産地に印をつけてもらうつもりで私たちが持参した世界地図とペンを見て、「それじゃあチョコレート講義を始めようか」と腕まくり。産地どころか、カカオの歴史を15世紀まで遡る、壮大な授業は圧巻でした。

〈トラヤカフェ・あんスタンド〉とのコラボ企画では、Hanako編集部の要望を形にしてくださった、スペシャリストの方々の熱意に感激。埼玉県三芳町の〈OIMO cafe〉では、農園10代目・武田浩太郎さんが微妙なサツマイモの品種を見分ける姿に感嘆。

他にも多くの方にお会いして思うのは、皆スイーツに向き合う姿勢がまっすぐだということ。「あたりまえだ!」と言われてしまいそうですが、取材ではお話を聞いた余韻に浸りながら、その作品であるスイーツを口に入れるから、より一層まっすぐさが身に染みて感じられるのかもしれません。そんな「まっすぐスイーツ」に感化されて、私自身もっとまっすぐ精進せねば、と身を引き締めた特集でした。

(担当編集・武藤寛奈)