

インターネットを媒介に、あらゆるカルチャーを“cook”し、ビジュアライズするデジタルアート部「cooked」。文学、デザイン、ウェブなど様々な形態で表現してきた彼らの手にかかれば、時にお菓子もデジタルアートに? デジタル表現をちょっと変わった媒体で見せていく部活をご紹介します!
ウェブ、グラフィックのデザイナー、プログラマーの4人で結成されたcookedの活動企画は、いつもGoogle Waveのチャットからスタート。エキシビション開催やウェブサイト制作など多岐に及ぶ活動を続ける彼らは、日々のチャットから編集とデザインの間を行き来する新たな表現を模索しています。
そんな中から生み出された「ファビコンクッキー」。インターネット上で目にする様々なアイコンをモチーフに、それぞれ図柄を16×16のピクセルで読み解き、7mm程度の格子にココアで色づけしたタネを並べた不思議なアイスボックスクッキーが登場!
クッキーの制作はひとつひとつ手作業。まずは、モチーフに使用する色に合わせて、ココアで必要な濃さに合わせて色付けします。
プリントアウトした格子に合わせてタネを切り取り、「ピクセル」を作ります。ディスプレイ上での1ピクセルをこうして物質化することで、デジタルの要素に新たな質感や存在感が加わりました。
ここからが根気のいる作業。縦横16ピクセルずつ、画像に沿って並べていきます。多少の凸凹もご愛嬌。デジタルの要素がお菓子に変換され、「食べられるデジタルアート」が登場しました。
コンピュータやインターネットが私たちの身体感覚に強く結びついている現在へ問いを投げかけた展覧会「Dive into the computer」で発表されたこのクッキー。他にも、コンピュータ上のもうひとりの「自分」であるマウスカーソルに焦点を当てたマウスカーソル型クッキーなど、ディスプレイの中の存在をお菓子という媒体に変えてみることで、新たな身体とコンピュータの関係を提案しました。右写真のモチーフは、モニター上でウィンドウを閉じる「クローズ」ボタン。あれ、GEORGIA X(ジョージア クロス)にもちょっと似ている…?
cookedとは人類学者レヴィ=ストロースの提示した概念「料理の三角形」に由来すると話す萩原俊矢さん。生の食材に火をかけるなどの文化的変形を加えることで生まれる料理のように、周囲に溢れる様々な情報や文化を「料理」していくことが彼らの活動コンセプト。
今年秋の文学フリマで配布したcooked流「千社札」。本来、神社などにお祈りとして貼るお札ですが、ここではメンバーがそれぞれデザインした、かわいいグラフィックアートとなって登場。ここでも、デジタル上のテーマがアナログなメディアに変換されています。
ゆらゆらに延びた人影…? これも上記の展示で展開されたインスタレーション型のアート作品。設置されたカメラの前に立つと自身の映像が連続でデータに取り込まれ、リアルタイムでぐにゃりと変形した姿となって映し出されます。
