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第24回 大人の先行投資


コロポックルの小屋

koropokkur

クウネル編集部の塚越です。人より多少サイズが小さいため、コロポックル系に属しています。目線も若干低いので、世界が広く見えて仕方ありません。ここでは、そんな重心低めな目線で見た毎日をお伝えしたいと思います。

 

第24回
大人の先行投資

いよいよいい歳ですので、
きちんとした大人の時計が欲しいと
常々思っております。
思ってはいるのですが、
いまだ入手かなわず、今年の誕生日も越えました。

周囲にいるお姉様方の左手首には、
その人らしい顔をした時計が、
ぴたりと寄り添っていて、
その様子に憧憬の念を抱かずにはおれません。

ショートヘアがりりしいスポーツ万能の女性には
ステンレスのメンズの時計。
レースのブラウスを素敵に着こなす人は
アンティークの華奢なブレスレットタイプ。
学生時代の恩師は、
娘時代にお父様から送られたというセイコーを
革のベルトを何度も取り替えながら
大事に使っていました。

時は金なり、光陰矢の如し。

時間の大切さが身にしみる昨今。
我が肉体の砂時計は止められねども、
せめて共に時を刻む一生ものの腕時計が必要だ!
その思いに駆られ、いわゆるハイブランドのお店なども
のぞいてはみるのですが、あまりのきらびやかさと
嗅いだこともないような高級な香りに、
初めて外国の空港に降り立った時のような、
はたまた、
間違ってエアロビの上級クラスに参加してしまった時のような、
さらには、
あきらかに客層がぱみゅぱみゅ的なヘアサロンに

うっかり入っちゃった時のような
取り返しのつかない”完全アウェイ”感に押しつぶされ、
毎度すごすごと退散してしまいます。

でもね、それじゃいけないんですって。
大人たるもの、少し背伸びをしてもいいものを手に入れる。
いまの自分には似合わないと思えても、
それをそばに置いて、似合う女性になれるよう研鑽を積む。
そうすることで少しずつ理想とする大人に近づいていく…。

なぁるほどねぇ。

それを教えてくれたのは、次号で担当する「靴選び」のページで、
お仕事をご一緒したスタイリストのKさんです。
彼女が選んでくれた靴も、それはそれは眩しいものばかり。
履いたとたんに、たちまち大人の女性に変身できそうです。

大人の階段を上るための先行投資は、靴か時計か…。
母譲りの童顔、および着ぐるみ体型を姿見でとらえつつ、
お財布と相談することにいたします。