マガジンワールド


第35回 あや、その愛。


コロポックルの小屋

koropokkur

クウネル編集部の塚越です。人より多少サイズが小さいため、コロポックル系に属しています。目線も若干低いので、世界が広く見えて仕方ありません。ここでは、そんな重心低めな目線で見た毎日をお伝えしたいと思います。

 

第35回
あや、 その愛。

曇天の東京から遠く離れた空の下、カナダで絶賛開催中のFIFA女子ワールドカップ。みなさま、ご覧になっているでしょうか。わたくし? ええ、もちろん、日本戦の全試合観戦していますとも! なんてったって、敬愛する宮間あや選手が出場しているのですからね!

何がいいって、試合前、円陣を組む選手たちの楽しそうな笑顔です。ここに男子との違いを感じます。男子の場合は、なんというか、“やったるで感”が強いと申しましょうか、戦闘モード全開と申しましょうか。ガルルルルーッと、オオカミが牙を剥く感じ。赤ずきんちゃん的には(誰がだ)、もちろんそれも悪くない。むしろ好き。一方女子は、もっと表情が柔らかい。“楽しんでこーっ”という明るさがある。真剣勝負を前に、選手たちの緊張も集中力も極限に違いないのですが、それを感じさせない余裕があるのです。その笑顔に応援する側の緊張もほどけます。とにかくケガせず、笑顔で走りきってー! とテレビの前で祈らずにはおれません。

「元気がないときでも笑顔でいる」。

宮間選手の言葉です(発売中のクウネル『心が動くカタログ。』号をご覧ください)。それがチームで闘い、キャプテンを務める彼女が自分に課していること。笑顔の力をさまざまな場面で体感したからこそ、出てきた言葉なのだと思います。笑っていられないことの方がきっと多いであろうに、口角を上げて、前を向く。歩を進める。その誠実さに触れたとき、なんと素晴らしい女性なのかと、心から尊敬しました。

だから勝利した試合後の、ホッとしたような宮間選手の真の笑顔を見ると泣けます。良かった、良かった、その笑顔が見たかったよ! と、ティッシュの箱を抱えてしみじみ涙します。そして丸めたティッシュをゴミ箱に放り込んだら、「おらもがんばる!」と懐かしのあまちゃん口調でスックと立ち上がれるのです。

またもサッカー礼賛ネタになってしまいました。これからもまだまだ観ますよ、なでしこジャパン! まだまだ泣かせてもらうぜ、宮間選手! あなたの笑顔を日本中が待ってます。