マガジンワールド


ごあいさつ 2014年6月20日 From Editors

 

ごあいさつ
2015年6月20日 From Editors

しとしと降り続く日もあれば、
どかんと降ってぱっとやむ、
梅雨らしからぬお天気の日もある近ごろです。

次号のクウネルの発売まであとひと月、
編集部員はただいま取材や原稿書きの真っ最中。
閑散とした編集部の壁にかかったホワイトボードには
それぞれが「出張・山形」とか「取材17時戻り」など、
その日の予定を記しておくのですが、
ボードのいちばん上には、こんなものが描かれています。
 

「村田家政婦からきました〜 猫村ですー」

(がらんとした部屋を見まわして)「……」

「みなさん 取材ってやつかしら」

「またきますー」

 
じつはこれ、9年前にほしよりこさんが編集部に遊びに来たときに描いてくれた4コマまんが。ご存知のとおり、ほしさんは『きょうの猫村さん』や『逢沢りく』、本誌連載『B&D』の作者です。

2006年のちょうど今ごろの時期、編集部員のほとんどが外出している様子をみて、ホワイトボードに猫村さんを描いていってくれたのでした。立て結びのエプロン姿はすべて水性ペンで描かれていて、きゅっと拭いたらすぐに消えてしまう儚さ。あまりにかわいくて消そうとする人はひとりも現れず、編集部の引っ越し時も間違って消されないようにとサランラップで防護して乗り切りました。そして2015年の本日も、猫村さんは私たちの仕事場を見守ってくれています。ありがたや。がんばります。

発売中の最新号「心が動くカタログ」では、そんなほしよりこさんのご自宅を訪ねています。ふだんの生活や、物語が生まれるときのエピソードなど、貴重な言葉を集めたロングインタビュー。読んでくださったみなさんから、たくさんの声をいただいております。「雲のような存在だった“ほしさん”が、少しだけ見えるような気がしました」といったお葉書も届いています。みなさま、ぜひ、お手にとってみてくださいね。

2015年6月20日

戸田 史