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第43回 よっ、若年寄!


ペリカン戸田の遠い夜明け

ペリカン戸田の遠い夜明け sun
クウネル編集部の戸田史です。「いちおう最年少ですが、三十路半ばです」と自己紹介し続けて幾歳月。三十路半ばずいぶん前に卒業したけれど、最年少編集部員からはなかなか卒業できません。ここでは、編集部で(主に)夜な夜な起こる、ヘンな出来事やちょっといい話などをご紹介していきたいと思います。
 

第43回
よっ、若年寄!

「よっ! 若年寄!」

我が編集部の最年少部員、ナガタさん。
とはいえ三十路、
そして母でもありますが、
クウネルにおいては
れっきとしたヤングです。

なのに、ああ、それなのに。

日々、仕事場で顔をあわせていて思うのは、
彼女の口からとびだす話題がシブいということ。

ラジオ番組「走れ歌謡曲」と聞いて、
「ああ、”日野ダイナミックスコープ”ですね」と、
すらすらと、昔のサブタイトルを言ったりする。
昔懐かしいテレビ番組も、流行歌も、どれをとっても、
「アナタ、軽く10歳は年齢詐称しているでしょ!」と
皆が疑う発言の連発なのです。

そんなこんなで、
いつしか「若年寄」と呼ばれるようになったナガタさん。

当人にはまったくその意識はなく(当たり前か)
「やめてくださいよぉー」と嫌がっている。

そんなナガタさんとペリカンは、
ただいま復刊中の漫画『よりぬきサザエさん』を
懐かしく読みなおしているのですが、
聞けば、ナガタ家では、
4歳になるリンちゃんまでもが、
サザエさんに夢中らしい。

洗濯は、庭に出したタライと洗濯板でじゃぶじゃぶ。
ガスコンロにはマッチで火をつけ、魚焼きには七輪が活躍
勝手口には後用聞きの三河屋さんがやってきて、
表玄関には押し売りがデン、と腰掛ける。

とうぜんのことながら、サザエさんには、
いまの世の中ではとんと見かけない風景がもりだくさん。
「これなあに?」を連発しながらも、
楽しく読んでいるんだそうです。

リンちゃんが、この調子で成長していったら……。
母よりもさらにパワーアップした
「スーパー若年寄」になるんじゃないかしら。
いまからちょっと、楽しみです。