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第23回 親子で編む。


てんてこまい記

てんてこまい記
 
クウネル編集部の若年寄りこと永田です。育児休暇を経て、二児の母となって戻ってまいりました。仕事と子育てにますます追われる日々をつらつらと書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。

第23回
親子で編む。

冬休みは、こたつで編み物ざんまいでした。
というと、すごい大作を作っていそうですが、手しごとが大の苦手な私。取り組んでいたのは、くさり編みです。
最新号で、ニット作家の荒井佐紀子さんに、くさり編みだけで作るアクセサリーの作り方を教わったのです。
「編み物のうちにはいらないわよ!」と荒井さんにいわれながらも、かぎ針をまともに持ったことのない身としては、必死の取材でした。そして取材も終わり、編み方もマスターして、あらためて取り組んでみた次第です。

荒井さんにいただいたカラフルな余り糸を編んでいく私の隣では、娘もあみあみ。
保育園で牛乳パックを使った大きなリリアンでマフラーを作ったり、クリスマスのリースのためにポンポンを作ったりと毛糸に親しんでいる娘に、くさりを編むだけでモチーフも作れるのよ、と見せると、興味津々、一緒に編み始めました。
手が小さいからか、編む目もこまかくてかわいらしいのです。

こたつの横に敷いた布団では、先月生まれたばかりの甥っ子がふぎゃふぎゃと泣いています。
おなかをぽんぽんと優しくたたいてあやしながら、編み物に集中する娘。
春からは小学生。ああ、大きくなったんだなぁ、としみじみしてしまったひとときでした。

その後、娘はおばあちゃんに棒針編みを習い、この冬のうちにマフラーを編み上げてしまいそうな気配です。母親に似なくて、よかったよかった。