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引っ越しや一人暮らし、大物購入の前にチープ・シックなインテリアを考えてみませんか? From Editors 2 No. 838

From Editors 2

引っ越しや一人暮らし、大物購入の前に
チープ・シックなインテリアを考えてみませんか?
ドラマ「逃げ恥」見てましたか? 見てない方はすみません、なんのこっちゃという話を少しだけさせてください。星野源さんが演じた主人公、プロの独身、35歳の平匡(ひらまさ)さんの家は神奈川のとある街の新しそうなマンションです。ひとりで住むにはまぁまぁ広い家なんですが、ベッドルーム 兼 仕事部屋には「たぶん、大学のときからずっと使ってるんだろうなぁ」という感じのシングルベッドやスチールラックがあって、男の一人暮らしって、こういうところがあるよなと思ったのです。

はい、前置きが長くなりましたが、部屋づくりの話。今まで、部屋の特集はたびたび組んできたものの、ゼロからどうやって家具を揃えていくかという話はしたことがなかったなと思い、目に止まったのが3年前にポパイでもオマージュを捧げた名著『チープ・シック』です。原著は、女性に向けた洋服の着こなし方や買い物のしかたを章立てで説明しながら、いかにお金を無駄にせず自分らしいファッション=スタイルにたどり着くかを解いた本ですが、この考え方をインテリアに当てはめてみたら、意外にハマりました。

もちろん、安いもので揃えようなんて話じゃありません。ずっと使うソファは値段は張れどクラシックなものを買って損はないですし、意外に部屋における役割の大きい照明はかぶらないものを選びたい。日々使うベーシックな器は少しずつ買い足せばいいし、収納は運びやすいミリタリーものが気楽でいい……という感じで、自分の”基地”たる部屋に置く、家具や雑貨を選ぶ際のひとつの指針が、チープ・シックという視点のおかげで見えたような気がします。

上京あるいは、実家を出て一人暮らし、同棲(からの同棲解消)……と若い時分は引っ越しが多いもんです。でも、家具はそうそう買い替えられるものでもありません。それに使えるものはずっと使いたいし、使い続けることで生まれる愛着やその人らしさを大事にしたい。物持ちがいいのであろう、平匡さんの部屋を見て、そんなことを思った次第です…….と、締めようとして、ただ「逃げ恥」の話がしたいだけだったことに気付きました。みくり派か百合ちゃん派でいったら、断然、石田ゆり子さん演じる百合ちゃん派で、この特集制作時の癒しとなっていたことをここに記しておしまい。

米山正樹(本誌担当編集)
 
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こちらが今回の参考書。日本語版の訳は片岡義男さんで、丁寧な「ですます調」がクセになります。中のデザインもけっこう斬新。
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スタッフ一同「こりゃクローゼットいらないね」とその収納力に唸ったのが、フランス軍のフォールディングキャビネット。無論、折り畳み 可。


ポパイ No. 838

部屋とシティボーイ。

780円 — 2017.01.10
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ポパイ No. 838 —『部屋とシティボーイ。』

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