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結婚と同時に増えた家族。
だから最期まで見届けます。
14年前、山下カヨコさんが結婚したとき、夫と一緒にやってきたバジル。その後、バジルのお嫁さんに、と思って飼ったワンダ。
しかし、人間の思惑どおりには2匹は仲良くならなかった。
2年前、バジルが急に元気をなくした。「糖尿病」と診断された。以来毎日、朝と夜にインスリン注射を打っている。
「背中の皮膚をつまんで針を刺すんです。最初は緊張したけれど、もう慣れました」
バジルも嫌がる様子は見せない。注射の後に大好きなおやつが待っているからかな? 獣医からは、食事制限も発令されている。「ネコ缶は駄目」「チーズも駄目」「鰹節も勧められない」……。
「でもね、そのとおりにしていたら、ますます食が細くなって。希望をなくした遠い目をするようになってしまったんです」
年も年だし、食べる楽しみまで奪って少し寿命が延びたからといって、はたしてバジルは幸せなのだろうか─。逡巡した末、獣医に逆らって、おやつにはチーズをほんの少し。2日に一回はささみの缶詰も少し。
「すると食欲が戻ってきたんです。食べるスピードが全然違うんです」
ささみ缶をプチッと開けるとき、普段は仲の悪い2匹が体をなめ合っている。「ネコ缶だね」「もらえるんだね」……そんな会話が聞こえてくる。
「この子たちの最期をみとるんだなあ、短い生を見届けるんだなあ、と。最近、つくづくそう思うんです」
やました・カヨコ イラストレーター、漫画家。『anan』などの女性誌、企業広報誌、書籍等で活躍。『手抜きダイエット』(小社刊)発売中。 |
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アビシニアンについて。 マンションでも飼いやすい。 ボクのこの野性味のある細身のボディ、古代エジプトの猫にも似て、凜々しくもエレガントでしょ? イギリス兵士がアビシニア高原から持ち帰った猫が名前の由来で、東南アジアが原産ともいわれてる。それを家庭猫と交配して、1800年代の終わりごろにイギリスで血統登録されたんだ。遊ぶのも眠るのも大好き。優しさや賢さも猫一倍。ボクと暮らせば、人生の楽しみも安らぎも、きっと倍増するよ。 |
撮影/内藤公將 取材・文/笠原久子

