マガジンワールド

From Editors No. 07 フロム エディターズ 1

From Editors 1

季節を感じる小さな幸せというエッセンス。

創刊からこれまで、毎号、花を持った女性の写真から始まる& Premium。南青山のフラワーショップ〈ル・ベスベ〉の髙橋郁代さんに選んでもらった「今月の花」と、心地よい日常着に身を包んだ女性。& Premiumが考えるベターライフは、花を飾ることからという考えから、毎号このページからスタートしています。例えば、近所の花屋さんで一輪買って帰って飾る。それだけでもグッと部屋は華やぐ。部屋に花を絶やさない生活は、より良き日々のための第一歩になるのでは、と思います。

そこで今号では、巻頭ページだけでなく、続く特集も「花」をテーマにしてつくってみました。〈ル・ベスベ〉の髙橋さんとインテリアスタイリスト作原文子さんが提案する、花を飾るアイディアや、オリジナルの種を40種類以上も生産するバラ農園の生産者のこと、高尾山で見つけた美しい野生の花のこと、ストーリーで覚える花の名前の由来など、花について深く知る、花を生活に取り入れるヒントを学ぶ、「花のレッスン」です。

特集の扉に引用した江國香織さんの小説『薔薇の木 琵琶の木 檸檬の木』(集英社文庫)に、「花を買った日は、自分が丁寧に暮らしているという気がして気分がいい」という一節があります。また、今号で一緒に高尾山を訪れた原宿の〈THE LITTLE SHOP OF FLOWERS〉の壱岐ゆかりさんは、花の魅力を「ほんのちょっとだけ、人を喜ばせたり、幸せにしたりできるもの」と語ってくれました。花を身近なものとして生活に取り入れることは、季節を感じながら日々を過ごす気持ちの余裕と、小さな幸せというエッセンスをもたらしてくれるのだと思います。ぜひ、この一冊と一緒に、花のある生活を始めてみて下さい。

(花特集担当 利根正彦)
 
静岡・三島で、オリジナルのバラの種を数多く生産する〈市川バラ園〉を訪ねて。
静岡・三島で、オリジナルのバラの種を数多く生産する〈市川バラ園〉を訪ねて。オリジナルの品種ができるまでには、「100回、200回と交配を重ねて、一つ商品にできればいいほうです」とおっしゃっていたのが印象的でした。


アンド プレミアム No. 7

花と朝食

734円 — 2014.05.20
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アンド プレミアム No. 7 —『花と朝食』

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