マガジンワールド


食事革命 vol.1 30歳へ向けての決意表明

nagatomo_title

vol.1 30歳へ向けての決意表明

男子サッカーの日本代表・長友佑都は今年30歳を迎える。ケガも多くレギュラーも取れなかった昨年後半の苦い思いもあり、今年に入ってからはそれまでの食生活を改善したため、体調も上がりパフォーマンスもアップした。長友佑都が今まさに取り組んでいる「食事革命」とは? カラダを絞り、ベストコンディションを作るための、「食」の連載がスタート! あなたも「食」でカラダを変えよう!
構成/石飛カノ 撮影/中島慶子 監修/石川三知(Office LAC-U) 撮影協力/BEST WESTERN PLUS Hotel Galles(www.galles.it)、イタリア政府観光局(ENIT)、アリタリア航空


nagatomo_vol1_img1

YUTO NAGATOMO
●ながとも・ゆうと 1986年生まれ。小学校1年でサッカーを始め、東福岡高校、明治大学を経てFC東京でプロ入り。2010年、W杯南アフリカ大会出場後にイタリアへ渡り、現在ミラノのビッグクラブ、インテルに所属。

30歳を越えても、ピッチで
激しく動けるカラダを目指す。

nagatomo_vol1_img2

小学生でサッカーを始めてから2016年の今この瞬間まで、振り返る暇もないほど、ひたすら前へ前へと走り続けてきた。

そんな僕も、今年の9月で30歳という年齢を迎える。
世間一般で30歳というと、まだまだ若造、という感覚だろう。だがスポーツの世界、ことに心身ともにタフネスさを求められるプロサッカーの世界ではもはやベテランと認識される年齢。

若い頃と同じように、ただがむしゃらな気持ちだけでプレイを続けていけるほど、この世界は甘くない。ヨーロッパのトップリーグで闘っていくにしても、日本代表のメンバーとしてワールドカップで上位を目指すにしても、緻密で精度の高い独自の戦略は必要不可欠。それが30歳という年齢なのだ。

ピッチ内の戦略の話ではない。柱となるのは、ピッチの外でのコンディショニングだ。カラダのケアを十二分に行い、試合に合わせていつでもピークにもっていけるよう準備を怠らないこと。そうでなければ到底ベストパフォーマンスを維持していくことはできない。ここ数年、漠然とそんなことを考えてきた。

それを明確に自覚したのは去年のことだ。昨シーズンは肩の脱臼に続いて右太腿の屈曲筋の負傷などケガをすることが多かった。カラダのキレはいまひとつ、パフォーマンスは満足というには程遠い時期が続いた。

なにしろ、ほんの少しの判断ミスや感覚の違いで勝負が決まってしまう厳しい世界だ。ピッチの中でこのままではまずい、と感じ始めたのが去年。そうこうしているうちに試合に出る機会も減っていき、今シーズン開幕前は遂にロベルト・マンチーニ監督の構想外の存在となってしまった。

このままでは僕の選手生命は早晩終わってしまう。今ここで何かを変えなければ……。

 
ストレッチ+ヨガ+体幹で
上半身の柔軟性が向上。

今、僕が取り入れていることのひとつは、ストレッチとヨガ、そして体幹トレの要素を取り入れたオリジナルメソッド❶だ。練習前と練習後を含め1日3回必ず行って、自分のカラダと対話するようにしている。

入念なストレッチはもともと取り入れていた習慣だが、そこにヨガのエッセンスを組み合わせることによって、上半身の柔軟性が向上し、肩や肩甲骨の可動域が広がった。それが結果的にパフォーマンスの底上げに繫がったのだ。

たとえば一対一のプレイの際、相手の揺さぶりに下半身の動きがついていかなかったとする。下半身の筋肉のみに頼っていたこれまでは、そこで抜かれてしまうこともあったが、オリジナルのエクササイズを取り入れてからというもの、状況は一変。柔軟性の高まった上半身の大きな動きに下半身が応じるように動き、相手の攻撃を阻止したりボールを奪う確率が増えたのだ。

これが僕のピッチ外の戦略のひとつである。