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ベストセラーの原作と映画では語られなかった、

ベストセラーの原作と映画では語られなかった、
“ビリギャル”本人のメッセージ。

 
『キラッキラの君になるために』著者 小林さやかさんインタビュー

累計120万部のベストセラー・通称『ビリギャル』のモデル、小林さやかさん。原作の発売から5年以上経った今なお講演依頼は後を絶たず、多くの学生や先生、親にメッセージを発信し続けています。
そんな彼女が初の書下ろしを発表。自らの視点から語ったビリギャルの真実と、その後に待っていた人生について赤裸々に書き綴りました。今回のインタビューでは、小林さんが本作に込めた思いや現在のこと、普段の講演についてをインタビュー。現場の熱量まで込めて、たっぷりとお届けします!

―――原作『ビリギャル』は小林さんの塾講師・坪田信貴先生が書かれたベストセラーですよね。本作は、その原作や映画化作品では語られていない、小林さんのことがたくさん描かれているように思います。今回出版するにあたって、読者に何を伝えたいと思ったのでしょうか。

作中にもありますが、まず『ビリギャル』って奇跡でも何でもない話。だって私、受験しただけですよ?(笑) でも現状、話が美化されすぎている。本当は誰にでも起こりうる話で、もっとリアルに伝えたいと考えていました。でも教育評論家みたいなすごい人が仮に同じことを伝えたとしても、学生たちには響かない。なぜあの時あんなに頑張れたのか、その後どうなったのかということを、学生たちにもわかりやすいよう、私自身の言葉で具体的に書きました。

―――確かに本作では、小林さんに起こったこと、選んだ道、人生における様々な出来事が語られていました。ビリギャルの話だけではないことも、原作とは異なる点ですね。

原作は受験の話なんです。坪田先生が私に出会ってから受かるまで、その1年半を書いてくれた話。でも今31歳なので、それって私にとっては31年のたった1年半の出来事なんですよ。だからこの本では、物心ついたときから今までの、私の全部を書きました。受験を皮切りにわっ! と世界が広がって、大学に行って、就職して結婚もして講演もさせてもらえるようになって。人生変わったなって思うけど、受験後にどういった生活が待っていたのかまで描きたいと思いました。「ビリギャル その後」で検索する人、たくさんいるみたいなんですよ。

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―――今春からは大学院へ入学されていますね。そのきっかけは何だったのですか?

以前から、もっと科学的に、論理的に、「ビリギャルって奇跡じゃないんだ。ちゃんと説明できるものなんだ」ってことを、知識を持って説明できるようになりたいと思っていました。それこそ教育学のスペシャリストですって言えるくらい色んな研究で実証をもって、誰に言っても納得してもらえるようになりたい。そうなればちょっとは違くなるんじゃないかな、って考えがあるんです。だから、「私ビリギャルのモデルです」で終わらせちゃだめだと思っていて。教育学を勉強したくて、大学院を受けました。

―――担当教授の益川先生についたのは、どんな理由からだったのでしょうか。

札幌新陽高校の話が本にも出てくるのですが、益川先生はその「探求コース」の監修をされている先生です。私がそこでインターンをしていた際に知り合いました。先生は、子どもの学習環境を研究している人。子どもたちにどういう環境があれば伸びるのか、が見えている方で、それをどう学校教育に落とし込んでいけばいいのかを戦略的に考えている方です。
あとは、私が慶応大学に行った『ビリギャル』のストーリーを学習環境の側面から、論理的に説明できる人。「まあそうなりますよね、環境がそうだもんね」って感じに、ちゃんと理解してくださるんです。だからとても信頼していて、あの時なぜあんなに頑張れたのかをもっと研究したくて、先生につきました。

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―――そんな素敵な出会いがあったんですね。益川先生とのエピソードもそうですが、本作を読んでみると“出会い”が小林さんにとってキーワードのように感じました。

そうですね。私の場合は出会い運がすごくあると思っていて、坪田先生や母、その他出会った方々のことも本にたくさん盛り込みました。受験の1年半だけでも、たかだか受験だけど、坪田先生に教えてもらったことは勉強以上に本当にたくさんある。その時のことが今でも自分の軸になっています。

―――小林さんのインスタグラムからは、学生との“出会い”があることも印象的です。相談が寄せられるとのことですが、どういった内容があるのでしょうか。

家族についての相談はすごく多いですね。ふざけたものから軽々しく返しちゃいけないようなものまで様々です。よくあるのは、「海外に行きたいけど親にお金がない。さやかさんならどうしますか」とか。私が講演会をした学校の生徒が多いから、「この人だったら受け入れてくれそう」っていう雰囲気があるんじゃないかと思います。あとはちゃんと返信をするので、「ビリギャル結構(コメント)返ってくるぞ!」って生徒たちで盛り上がっているのではないでしょうか。それでまた一気に来たりもします。

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インターン先の札幌新陽高校にて、小林さんと生徒のみなさん


―――講演会では、どういった内容をお話しされるんですか?

この本でいう第1、2章はほとんど全部話します。私の目線からのビリギャルと、そこから学んだことについての話ですね。でも第3章からが、大体時間がなくて話せないんです……。これで90分くらい。

―――なるほど。本作は6章構成ですから、その感じだと全然時間が足りなそうです。

そうなんです。全部話そうと思ったら、きっと5時間くらいかかる。でも私の話を実際に聞いてもらうと伝えられることがたくさんあるので、講演会はずっとやっていきたいと思っています。それでも講演会にくる人は、ほんのひと握りですよね。だから話しきれないことも肉付けして、講演会に来ない人、来られない人にも届けたいって考えも、この本にはあります。文中には「すべての後輩たちにつなぐ、バトン」とありますが、ぜひ、その親と先生にも読んでほしいです。

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最後に直筆のメッセージをいただきました!



プロフィール
小林さやか
愛知県出身。坪田信貴著『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』(2013年,KADOKAWA)の“ビリギャル”モデルとして、数々の講演会に出演。2019年春から聖心女子大学大学院に入学し、講演会の傍ら、学習科学を研究している。


キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語

— 小林さやか 著電子版あり
  • ページ数:272頁
  • ISBN:9784838730421
  • 定価:1,540円 (税込)
  • 発売:2019.03.28
  • ジャンル:自己啓発
『キラッキラの君になるために ビリギャル真実の物語』 — 小林さやか 著

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