マガジンワールド

4. 行動経済学。 MATERIAL BOOK シルバーハイボールと過ごす、贅沢な暇つぶし 〔PR〕

BRUTUS PRESENS シルバーハイボールと過ごす、贅沢な暇つぶし
行動経済学で知る、不合理に作用する人の心。
行動経済学。
従来の経済学と違って、人間の経済活動は不合理なものとして考えるのが行動経済学。誰もが思い当たるお金の失敗や謎の行動を扱っていて、酒の肴にぴったりの学問です。
いつも近場で買っている商品が値引きセールで安いからと、わざわざ電車賃を使って隣町の店まで買いに行った。よく考えてみると、赤字じゃないか——そんな笑い話は、どこにでもありますよね。こういった人間の不合理な経済活動を取り扱うのが、行動経済学。2017年、行動経済学の権威である、米シカゴ大学のリチャード・セイラー教授がノーベル経済学賞を取って以来、世間的にも認知されるようになりました。

行動経済学では、人間の理屈に合わない部分を取り扱うためか、身に覚えのある「あるあるネタ」が満載です。例えば、「アンカリング効果」という現象。次に挙げるのは、ブルータス誌上で連載されていた『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』で紹介されていた例です。

ある男がネクタイを買おうとしていました。まったく同じネクタイが、いつも贔屓(ひいき)にしているA店では1万5000円、たまたま入ったB店では2万円の値段でした。さすがに高価なので、その場では買うのを躊躇(ちゅうちょ)。1週間後に行ってみると、どちらのネクタイも同じく1万2000円になっていました。

さて、彼はどちらの店で買ったでしょうか? 贔屓にしているA店? いいえ。答えは、B店です。なぜなら、A店の値引きが3000円なのに対して、B店は8000円も引かれていたからです。同じ品物、同じ値段でも、基準(アンカー)となる情報の違いで、B店の方がお得だと思ってしまったのです。

人間は自分で思っているほど、物事を理性的に判断していません。それが顕著なのが、「同調行動」と呼ばれる現象。今度は、セイラー教授の著書『実践行動経済学』に載っていた、実際にあった例です。

1954年の3月下旬、ワシントン州でのこと。ある都市の住民が、車のフロントガラスに小さな凹みがあるのを見つけました。それを警察に報告したところ、エアガンか散弾銃の痕に違いないと推測されます。まもなく、別の数人が自分の車にも凹みがあると通報。2週間もたたないうちに、原因不明の攻撃の被害は2000台を超え、地元は大騒ぎに。ついに、隣接するシアトルの新聞の記事になりました。

すると、フロントガラスの被害報告は激増。人々は疑心暗鬼になって、原因を議論しました。きっと、大気のせいだ。いや、磁場の変化のせいに違いない。太陽の放射線が原因だとして、放射線測定装置まで持ち出される始末。とうとう、シアトル市長が州知事とアイゼンハワー大統領に書簡を送り、事態を収束させるよう嘆願します。早急に科学委員会が設置され、原因が究明されました。結果は、「普通に運転してたら、これぐらいの傷はできます」。道路の小石が跳ねてできた傷を、誰もがおかしいと思いながら、周囲に同調して大騒ぎしていたのです。

えっ? この話のどこが経済学だって? ご存じでしょう。バブル経済って、こうして起きるんですよ。


行動経済学まんが ヘンテコノミクス
『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』
原作・佐藤雅彦+菅俊一、画・高橋秀明。人間の不合理な経済活動を、わかりやすくマンガで解説した異色の行動経済学入門。
実践行動経済学
『実践行動経済学』
リチャード・セイラー+キャス・サンスティーン著、遠藤真美訳。行動経済学の視点で、個人の貯蓄から公共政策にまで鋭く提言する。
オールドパーシルバーで ちょっと贅沢な、ハイボール。
contents


お酒は20歳になってから。飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しくほどほどに。
問合せ/MHD モエ ヘネシー ディアジオ オールドパー シルバーに関する情報はこちらから。http://oldparr.jp/